基本要素
名称
- 星座名:蟹座
- 黄道十二宮名:巨蟹宮
- ラテン語名:Cancer
区分
- 2区分:陰・女性
- 3区分:活動
- 4区分:水
- 昼夜区分:夜・1番目
支配星(Ruler)
- 主支配星:月
- 副支配星:なし
季節
- 四季:仲夏(日本の大部分では梅雨)
- 二十四節気:夏至・小暑
人生の時期
思春期
ライフステージ
ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。
I sense(我は感じる)
各要素から導き出される象意
- 保護
- 防衛
- 母性
- 出産
- 生育
- 感応
- 家庭
- テリトリー
- 基盤
- ルーツ
- 墓標
基本性質
- “感応と保護”のサイン。他者を守り支え、安定をもたらしたいという欲求に満ちている。一般的にも有名なのが、別名でもある”母性の星座”。
- 水のエレメントと、活動の要素を持つ。「水の活動(始点)」とは大地に降り注ぐ恵みの雨である。地球に最初に液体の水がもたらされたのも、空気が冷えた結果生じた雨だったはず(だと思う)。
- 自分のお腹でたくさんの卵を抱えながら守り育てるような気質を持つ。保護することが文字通り生きがいである。
- 保護する対象のために自分の身を挺することができる。到底力の及ばないような事象や相手に対しても敢然と立ち向かう勇気を示すことができる。
- 硬い甲羅に象徴されるように、強い防衛本能を持つ。この防衛本能は、物質的・非物質的問わず「テリトリー」の構築という行動に表れる。愛にあふれる蟹座だが、その並々ならぬ愛情を向ける対象は、自ら構築あるいは許容したテリトリーに限られる。そのため、テリトリー外の人には排他的でそっけなかったり、場合によっては攻撃的になることがある。
- テリトリーに求めるもう一つの意味は「完全な保護を実現するための環境」。これがないと膨大なストレスと不安を抱え込んでしまう。
- 豊かな感情を持つ。ただ、感情を表現する範囲にもテリトリーが関係する。テリトリー内では表現できても外部ではできないなどのケースもある。怒りなどがテリトリー内で放出された場合は結構大変なことに…。
- 「保護することが生きがい」ということは、保護する対象がなければならず、保護しなくてもよいものを保護しようとしたり、過剰な行為につながることがある。
- 知性面では記憶(知識の保護)、行動・技術面では模倣(行動の保護)に優れるといわれる。
- 天底・聖域・子宮などを象徴するといわれる。
長所としての現れ方
- 面倒見がよい
- 他者を優先できる
- 感情・表情が豊か
- 家庭的
- 身内や弱者を庇う
- 親しみやすい
- 伝統を大切にする
- 外からの刺激に敏感
- 愛する者のために戦える
- 苦難を耐える
短所としての現れ方
- 過保護・過干渉
- 排他的
- ヒステリックな傾向
- 冒険できない
- 変化を嫌う、または受け入れるまでに時間がかかる
- 論理や思考を軽視する
- 内弁慶
- 孤独に耐えられない
- 過去に執着する
- 派閥を形成しやすい
その他の要素
惑星の品位・格式
- 居所・盛(Dignity):月
- 高揚・興(Exultation):木星
- 衰退・衰(Fall):火星
- 障害・敗(Detriment):土星
身体の部位
- 胸部
- 胃
- 肝臓
恒星
星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。
- プレセペ星団
方角
北
エピソード
ギリシャ神話など
ヘラクレスのヒドラ退治の際、ヘラクレスに踏みつぶされてしまった化け蟹。
以下、Wikipediaより引用。
ゼウスの子勇者ヘラクレス(ヘルクレス座)は、誤って自分の子を殺した罪を償うため、12の冒険を行うことになった。そのうちの1つがヒュドラー(うみへび座)の退治である。
化け蟹カルキノスは、最初はヘラクレスとヒュドラの戦いを見ていた。次第に同じ沼に住んでいる友人であり異父兄弟でもあるヒュドラが形勢不利になったため、飛び出してヘラクレスの足を挟んだ。
しかし、ヘラクレスは振り払い踏みつぶした。一部始終を見ていた女神ヘラは、兄弟思いのカルキノスを哀れに思って、天に上げて星にした。なお、別のパターンとして以下のような説もある。
ゼウスの妻である女神ヘーラーは、ゼウスの愛人の子であるヘラクレスを快く思っておらず、巨大な化け蟹を使いに出した。化け蟹ははさみでヘラクレスの脚を切ろうとした。しかし、ヒュドラとの格闘中のヘラクレスは、全く気付かずに化け蟹を踏み潰して殺した。しかし、この捨て身の勇気を認められ化け蟹は天に昇りかに座となった。
哀愁漂いまくっている…。
なんでこんな神話になっちゃったのか。
冥界の門
かに座の中央あたりにある散開星団「プレセペ星団」は、中国名を「積尸気(せきしき または ししき)と言う。
死者の魂の光が立ち上る姿だとされた。そのため、この箇所は「冥界の門」つまり魂の通り道だと考えられた。
私の雑感
蟹と月
リアルな蟹と月の関係はとても深そうである。
蟹は、ある特定の満月の日に、おびただしい数が集まる。そして、それまで大事に抱きかかえて育てた卵から孵ったばかりの子供を、一斉に海などに向かって放つのだ。
古代の人々は、このことを知っていたのではないかと想像する。だからこそ巨蟹宮の守護星に「月」が充てられたのではないか?と。根拠などはないが。
巨蟹宮の使命
巨蟹宮の使命はわかりやすいと思う。
生み出し、慈しみ育て、守り抜くこと。まさに母性の象徴。