2019年7月3日:蟹座の新月(皆既日蝕)
「小さく健全な人としての幸せが満たされる社会を望む意識は誰の中にも存在しているはずだ」という信頼をどこまでもてるかが、一つの集合体としての私たちが自分たちの主権を明け渡さないための最も大切な礎になるのではないでしょうか。
「小さく健全な人としての幸せが満たされる社会を望む意識は誰の中にも存在しているはずだ」という信頼をどこまでもてるかが、一つの集合体としての私たちが自分たちの主権を明け渡さないための最も大切な礎になるのではないでしょうか。
たぶん、人が創り出した社会というものは、「種の滅亡」に近いものを避けるために創り出されたのではないかという気がします。だとすれば、生命が本来持っている強い生存本能が昇華した結果創り出された一つの形であって、正常な精神のはたらきのもとに生まれたものだと言えます。それならば、社会には存在意義があるということです。
この時期天が人々に語ろうとしているのは「たとえ黙っていることを選択しても、抗う気持ちを捨てないで」ということ。それから逆に、決して想いを持て余して腐らないでということ。その想いを心の奥深くで感じきって昇華させ、前を向くための力に変換させるべきだということ。そして、自らの殻を破ってその力を全力で表現したとき、それは多くの人々の心と共鳴し、人間としての親愛の念を通い合わせられる世界を求める潮流となるということです。
今回の満月では、火星・木星・海王星とともに見事なカイトを形成します。大半の天体が山羊座に集中し、いよいよこれまでに築かれてきた社会通念(山羊座)に強い焦点があたるときがやってきたことを知らせています。
それは、もしかしたら大それた夢なのかもしれない。
自分が心から楽しいと思うことをとことんやりぬきたい。
その歓びから、確かな社会的価値を創造したい。
蟹は、ある特定の満月の日に、おびただしい数が集まり、それまで大事に抱きかかえて育てた卵から孵ったばかりの子供を、一斉に海などに向かって放つといいます。古代の人々は、このことを知っていたのではないでしょうか?