心という小さな器の中で
湧き上がる想いの水
ひと時に湧き上がる水はほんの少しでも
器の中にしまい続けていたら
溜まり続けた水は
いつか暗い澱みとなり
行き場を失った水は
いつか激流となって心の器を突き破り
大切に護ってきたすべてを
闇の中に飲み込んでしまうでしょう
その前に
湧き上がり続けるその想いを
銀色の雨に変えて
空の上から流してしまいましょう
水は流れていてこそ
穢れを洗い流すことができ
水は巡ってこそ
いのちを育むことができるのだから
だからこそ
乾いて痩せた大地が
再び豊かに潤い
風に乗せて蒔いた種が目覚めて
健やかに育まれ
あなたと
あなたのそばにいる大切な人の
心の澱が洗い流され
純粋な輝きを取り戻していけるの
よろこびも
悲しみも
怒りも
すべての想いは皆
いつも純粋な愛から
あふれ出ているということを
もし忘れているなら
「思い出して」と
空色の月が
伝えてるの
