乙女の瞳に映るものとは

アイキャッチ:夕暮れに染まる花畑の中で遠くを見つめる乙女の横顔

気づけば乙女の季節も半分と少しが過ぎました。

名古屋はまだ30度を超える日も多いですが、朝晩は涼しくなり、空気も日に日に乾いてきて、静かに秋が降りてきているのを感じます。
むしろ、「このくらいの時期にもう涼しいと感じるなんて早いなあ」と思うくらいです。
暑さが続く年だと、今くらいでもまだ昼の気温が35度前後のこともありますし、熱帯夜も頻繁だったりするのです。

サインの理解を深めようと、♍乙女座についていろいろ考えていました。

私自身は主要な天体や感受点の中に、乙女座の象意を帯びたものを持っていませんが、家族・親戚・友人…と見渡すと、実にたくさんの人が何らか乙女座の象意を持っています。

西洋占星術を学んでいると、各サインと「12感覚」との関連性について知ることができます。
「12感覚」とは、人間に備わっている感覚要素は12種類存在するとするもので、神秘思想家であるルドルフ・シュタイナーによって見いだされたものです。
各サインとそれぞれの感覚との対応は、次の表のとおりです。

各サインと12感覚の対応
サイン 12感覚 概要
牡羊座 自我感覚 他者の境界域に入り、他者の自我と出会う
牡牛座 思考感覚 他者の思考の真偽を感知する
双子座 言語感覚 他者の霊的活動を感知する
蟹座 聴覚 創造の力を解放する
獅子座 熱感覚 関心を持って世界に流れ出る
乙女座 視覚 宇宙の光の世界を経験する
天秤座 触覚 自分と世界の境界に気づく
蠍座 生命感覚 体調の良し悪しを感知する
射手座 運動感覚 身体の動きを感知し、身体で表現する
山羊座 平衡感覚 重力場で方向付けをする
水瓶座 嗅覚 自らを空にし、満たされるままに任せる
魚座 味覚 選別し、体内に取り込む

この12感覚について、私はまだ詳細に学習したわけではありませんので、今はこの論そのものについて記事を書ける段階にはありません。
詳しく書くのは今後の機会に。
しかし、今日スポットライトをあてる乙女座が「視覚」と密接に関連することは、サインの理解が深くなると、非常に納得がいくなあ と思うのです。

乙女座は地のエレメントを持つサインです。
現実の世界、すなわち自らの瞳によって捉えられるものを丁寧に見つめ、よりよき姿になるよう手を施して精練したり、あるいは痛みやほころびを見つけて修繕し、恒常性を保つ能力を持ちます。そのために乙女座の視覚は高精度であり、微細な修正対象をすぐに感知することができます。
これが、乙女座が治癒者や施術者に適性があると言われる理由のひとつになっています。

このように、現実世界を見つめることに長けているために、その瞳に映らないものについては懐疑的になりやすく、徹底的に確かめないと気が済まない側面も持っていると思います。

しかし、そんな乙女座の方をよく観察すると、意外にも心理的なものや霊的なものなど「目に見えないもの」を扱って治癒や施術を行う方や、自らが属する宗教に対してとりわけ信心が深い方が多いことに気がつきました。
それでここ数ヶ月、その理由について考えていました。

言葉としてうまく表現できない気もするのですが…
もしかすると、こんな理由があるのではないか?と思ったことを箇条書きにしてみます。

  • 目には見えないけど、確かに起こる大きな変化を目の当たりにした時、「目に見えないものの存在」が人間に関わっていることを確信した
  • もともと優れている「視覚」が発達した結果、あるとき突然「目に見えないはずの存在」が何らかの形で見えた

1つ目の項目は、上記の表内にある「宇宙の光の世界を経験する」というテーマに沿っているかなと思います。
2つ目の項目は、「乙女座を極めて天井を突き破ったら魚座の世界が見えちゃった」的なイメージをしたのですが…。
乙女座の対向サイン(反対側のサイン)は魚座です。魚座は魂の世界そのものを示すサインなので、反対の性質を持ちながらも、乙女座に深く密接にかかわっているからです。

さて…果たしてどうなんでしょうか?
是非、乙女座の象意を強く持つ方の考えなどを伺ってみたいなと思います。

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