言葉を必死に磨いても
たいして何も伝えられず
貪欲に知識を求めても
果たしてそれは必要なのか
善なる世界を招くことは
人々にはただ邪魔かもしれず
人の姿をして生まれた意味を
見失ってしまいそうだけど
もしかしたら
ただ伝える形にとらわれすぎて
うまくいかず
拗ねていただけかもしれない
もしかしたら
今見えている理想のイメージに
自信が持てず
あいまいだっただけかもしれない
目指すべき姿を
散々悩んで追求し続けたのだから
もう一度リアルに
描き出してみようよ
斬新すぎることを恐れずに
最高に美しく
あいまいなままじゃ
誰にも伝わらないのだから
今回の表現のテーマ
満月=「あらわれた結果を受け止め自己を見つめなおすとき」という解釈を軸に、それがどのような意味なのかを考えます。
解釈について
表現するテーマを決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。
留意事項
- ネイタル図を解釈するときと同じような読み方ではありますが、あくまで「背景」「この時期の空気」として捉えています。
- アングル・ハウスの解釈は考慮していません。
- 今回使用したホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」です。
基本要素
満月のサインおよび満月とアスペクトをとる天体とサインをクローズアップし、テーマを考えていきます。
双子座-射手座ライン
- 飽くなき探究心
- 永遠の旅路
- 多くの人との智慧・叡智の共有
- 人々の持つ善性を引き出す
- 多様な価値観の中から最善・理想を見つけ出す
双子座の月
- 目に映るすべてのものや人、出来事についてすべてを知りたい
- ひとつのところに留まらず常に変化していたい
- 自らの想いを何らかのメッセージとして表現したい
- あらゆる人の間を行き交い、新たなつながりを広げたい
射手座の太陽
- 未知なる世界を冒険する
- 真理の探求に挑み続ける
- 永遠に夢を追い続ける
- 人類社会が人類にとって善き方向へ発展することを導く
アスペクトの影響
満月に対するアスペクト
1. 満月-海王星 Tスクエア
満月のラインと魚座にある海王星とのあいだにおいて、ほぼ正確なTスクエアが形成されます。
人々の意識をより高次の段階へと導こうとする想いが際限なく高まり、悩みの渦の中で漂うのかもしれません。はっきり見えていたはずの焦点がぼやけたり、一時的に道を見失ったように感じる可能性もあります。
しかし、裏を返せばその想いはとても純粋だとも言えるでしょう。
2. 月-木星 クインカンクス
双子座にある月は、蠍座にある木星とクインカンクスを形成します。上記のTスクエアがさらに悩ましい状態になりそうです。
普段どおりの軽い雰囲気を維持しようとしても、心の奥底では、親愛の情を分かち合える人あるいは自らの理想とする考えを理解し受け止めてくれる人を求めている。そのことを無視はできないように思います。
乾いた言葉だけではきっと足りない。自分の思い描く理想をどう表現したら、相手に伝わるのか?必要だと感じてくれるのか?これは、なかなかもどかしい悩みですね。
補助要素
満月のはたらきをサポートする天体に焦点をあててみます。
水星・火星
水星は射手座にあり逆行中です。
アスペクトは次のとおりです。
- 土星-コンジャンクション
- 火星-セクスタイル
- 天王星-トライン
山羊座にイングレスする直前で逆行を開始した水星は、これからホーム(山羊座)へ帰還する土星と並んでいます。
射手座の水星は高次の世界からの視点を持ちます。おそらく今後数年の中で人々が経験する世界の大混乱についてよくわかっていて、人々がそのことについてアンテナを張るように働きかけることを望んでいるのだと私はとらえています。土星はホームへの帰還を前に、水星の集中力を高め、考えの的を絞るよう促します。
なお、次の新月の後には、土星の山羊座入りによって時代がまた進みます。社会はこの先急速に、今までの形を失うのかもしれません。新月の頃にはその兆しを見せつけられる可能性もあるかもしれません。
タイトにコンジャンクションしている水星・土星は、天秤座の火星、牡羊座の天王星の強い緊張状態を調停しています。いま世界中で起きているたくさんの出来事について目を向け知ったことを伝える際、人との摩擦や誤解を避けようと努力しても、自分に見えているビジョンはまだ周囲には突飛すぎるようで、なかなか受け入れられないかもしれません。見えているビジョンを限りなく鮮明にして見直すことで、何らか人にわかりやすく伝えられるヒントを得たいところです。あいまいなビジョンは、力ある言葉には変換できません。
金星
金星は射手座にあります。ノーアスペクトの状態です。
アスペクトのオーブ(許容範囲)を広めにとれば、魚座の海王星とスクエアを形成すると見なせます。
今回の満月では、太陽・水星・土星、そしてこの金星と、射手座に4天体が集中しています。
美意識や価値観を示す金星も射手座ということで、人類の未来を切り開き進化を促すための教養・哲学・道徳など、知性と精神を研ぎ澄ますことについて意識を向ける場面が増えるのかもしれません。
そして、この金星も満月のところで書いたのと同じように、魚座の海王星によってその関心を際限なく高められる可能性があります。
背景の空気感(木星以遠)
木星
木星は蠍座にあります。アスペクトは次のとおりです。
- 海王星-トライン
木星は魚座の海王星とタイトなトラインを形成しています。射手座色が極端な今回の満月ですが、理想の追求とその伝達に燃える満月が乾いてしまわないように、そっと潤いを与えてくれそうです。
土星・天王星
土星は射手座にあります。アスペクトは次のとおりです。
- 天王星-トライン
先回の新月に引き続き、山羊座へと向かう土星は、射手座を離れる前に、牡羊座の天王星と再度トラインを形成しています。これからだんだんこのトラインは緩んでいき、射手座土星時代の終わりを告げていきます。散々時間をかけて悩みながら確かめた理想を、現実の形にするフェーズに入っていくのです。
海王星
海王星は魚座にあります。アスペクトは次のとおりです。
- 太陽-月-Tスクエア
- 木星-トライン
今回の満月では、海王星の影響が大きいと言えます。双子-射手ラインの満月なので柔軟宮の満月ですが、より柔軟色が際立つというか、柔軟すぎて形がなくなりそうというか…。傷つくようなことがあった場合、そこから生じる悩みや悲しみに振り回されすぎないようにしたいところです。
木星とのトラインは、緊張や翻弄が多い今回の期間をなぐさめてくれるはたらきと見ることもできそうです。
冥王星
冥王星は山羊座にあります。アスペクトは次のとおりです。
- 火星-スクエア
- 天王星-スクエア
冥王星はまだ火星-天王星とゆるくTスクエアを形成しています。
閉塞感の大きい社会の変革を、なんとか摩擦の少ない方法で…と思ってもなかなか難しいですね。水星・土星の力を借りてバランスをとったとしても、やはりとても一筋縄ではいかないということでしょう。