星はいつも教えてくれる

この世に完璧な資質をもつ者はなく
ひとりひとりの存在こそが完璧であるのだと

 

ひとりひとりがこの世の中において
噛みあわないことも
衝突することも

ひとりひとりがその人生において
彷徨うことも
時に堕落することも

心荒む経験ばかりがあふれても
その傷によってはじめて人は自らを律し高められる
すべてはそのための糧であるのだと

 

人は痛みを知ってはじめてこれを癒す道を求め
怒りや失望の底に沈む悲しみの在り処を探し

その源泉が常に愛であることを知る
その源泉がすべての人をつなぐ世界の正体であることを知る

 

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今回の表現のテーマ

満月＝「あらわれた結果を受け止め自己を見つめなおすとき」という解釈を軸に、それがどのような意味なのかを考えます。

• 新しい時代へ進んでいくために自分の準備を整える
• 自己保身のためだけの欲求を洗い流して清め、他者を受け入れ共に生きることを望む
• 尽きることのない大いなる愛をもって自らと人々を癒し、共に社会改善への焦点を定める

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解釈について

表現するテーマを決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。

留意事項

• ネイタルを読み解くような解釈の中にマンデーンのおおまかな解釈を取り入れ、「時代背景」「情勢」として考えていきます。
• アングル・ハウスについては、「日本/東京」での観測値を採用します。
• 今回使用したホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」です。

主となる要素

満月のサインおよび満月とアスペクトをとる天体をクローズアップし、テーマを考えていきます。

乙女座-魚座ライン

• 祈り
• 浄化
• 神性の扉
• 修繕と治癒
• 献身・奉仕
• 自我・我欲の手放し
• 他者受容
• 過去の清算
• 次代への移行のために自らを整える

乙女座の月（第5ハウス）

• 他者の役に立てる何かを創り出そうとする
• 細部を磨き上げ創造物を完成させようとする
• 他者の役に立つためのあらゆるメンテナンスをすることに歓びを見出そうとする

魚座の太陽（第11ハウス）

• 際限なき受容の精神を発揮する
• 現代に生きる多くの人々の精神を癒すことを目指す
• すべての魂の間に横たわる愛の力を、世界中に波及させようとする

 

背景に漂う空気感

この時期の全体的な世論として、この国に生きる我々ひとりひとり、あるいは我々という民族が持っている資質に対して自信を持つよう促すようなメッセージが多くなってくる可能性が考えられます。また、このメッセージはどちらかと言えば楽観的であり、ともすればその楽観性に過剰な傾向が見られそうです。

この傾向は、人によってはうんざりするかもしれません。もし短絡的な表れ方になってしまうと、特段深い意味はないのにひたすら「日本スゴイ」を連呼するような状態になってしまうでしょう。多くの人が「我々という民族が持つ資質」にもっと深いまなざしを向けられるようになると良いなと思います。

しかし、時がたつにつれて次第に、周囲の（表面的な）評価にとらわれることなく、純粋な理論と思考の世界に集中していく方向に社会が向かいはじめると思われます。これは、大衆にとってすぐに受け入れられるものではないと思いますので、今後多くの時間をかけて人々の意識は少しずつ変化していくのでしょう。

多くの人々が正しいものを正しいと言うことができ、社会に山積する問題解決をまっすぐに目指す空気が醸成されることを願います。そしてそこには常に大いなる愛が存在していることを感じ取れる社会がいつか実現することを願っています。

 

根拠とした要素

アングル（ASC・MC）が指し示すサビアンシンボルと、それに対するアスペクトから考えています。

ASC

牡牛座29°「古い城のテラスで行進している１匹の孔雀」

• 木星-オポジション

牡牛座は「自らの持つ資質に気づき満ち足りる」ことを示すサインです。また、「あるがまま」を受け入れることができる力を持つサインでもあります。これは偉大なる「包容力」とも言えます。

 

MC

水瓶座10°「沈黙の時間に、自分の人生を変える新しい霊感を受け取る男」

• 太陽-セミセクスタイル
• 月-クィンカンクス
• 金星-セミスクエア

水瓶座は、人類に共通するあらゆる問題解決を目指すサインです。天空からの視点を持ち、人々や社会を横断したスケールで物事を考えます。

 

社会の動向

満月に対するアスペクトから、満月に付加される影響を考えます。

今回の満月に対するアスペクトは次のとおりです。

• 海王星-オポジション
• 満月・土星-メディテーション
• 天王星-セスキコードレイト
• MC-クィンカンクス

考えられる社会の状況

今回の満月は第5ハウス-第11ハウスのラインで起こります。満月図の主役である月は第5ハウス側に位置しています。

第5ハウスは、一般のチャートにおいては「歓喜する場面」や「歓びから生まれる創造の分野」等の意味を示します。控えめで繊細な乙女座の月とはあまりイメージが一致しない印象がありますが、その繊細さは、荒削りな状態で生み出された創造物を細部まで磨き上げ、その価値をより高めることに役立ちます。

また、マンデーンでは「投機」「エンターテイメント」「人口増減」「（穀物の）生産高」など、「歓びと富を生み出す事柄」を示します。これらの分野において乙女座のもたらす「管理欲求」や「メンテナンス精神」が働くとどうなるのか？今の私にはあまりピンと来るものがありませんが、投機対象としての株あるいは仮想通貨問題や人口増減に深く関わる不妊治療などの分野、または終わったばかりのオリンピックに関わるアスリートの方々への（大衆としての）接し方や見守り方などについて人々の関心が集まるのかもしれません。

社会の中に生きる個人のスタンス

精神的には過敏になりやすく、不安定になりやすい時とも言えます。

乙女座の月はどちらかというと不安定であり、放っておくと周囲のストレスに敏感に反応し続け、最終的にはエネルギーを失ってしまいます。

精神が不安定になっているときは、現実に足のついていない、一見壮大な精神世界の話題に溺れてしまったり、見えない脅威に過剰におびえたりしがちです。そのため、まずは、日々の生活の中にあるささやかな歓びをよく味わうことが大切であるように感じます。

また、もし自分の中に何らかの願望が眠っているならば、小さな声でもかわまないので外に出す練習をしてみてもよいと思います。自己表現の訓練を行うことは、今後の自立と精神の安定に役立つでしょう。

 

補助要素

満月のはたらきをサポートする天体に焦点をあててみます。

水星・金星

水星・金星はコンジャンクションしており、魚座・第11ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

• 水星・金星・冥王星・木星-小三角
• 火星-スクエア

火星とのスクエアは継続中であるため、精神や思想的な高ぶりやすさなどは継続すると考えられます。

一方で、冥王星・木星とともに小三角を形成します。広く世の中の人とつながりを求めに行くことや、その喜びを誰かと分かち合うことについては好機と言えそうです。多くの人と、広くかつ深く、分け隔てない交友関係を目指す人には、背中を後押しされるような出来事があるかもしれません。

 

火星

火星は射手座・第7ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

• 水星・金星-スクエア
• 海王星-スクエア
• 天王星-トライン
• 冥王星-セミセクスタイル

第11ハウスに位置している3天体と、いずれもスクエアを形成しています。ただ、そのうちの一つは海王星であるため、はっきりと深刻な状態になるというよりは、「いつもよりさらに曖昧になる」と考えられます。この時期の議会での論議は、どのような議題についても結論を見いだせない状態になると思われますが、緊張感の高まりすぎている外交問題については、とりわけその傾向が顕著に表れると思います。

 

背景の空気感（木星以遠）

木星より遠い各天体から、背景について考察します。

木星

木星は蠍座・第6ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

• 水星・木星-トライン
• 土星-セミスクエア
• 天王星-クィンカンクス
• 冥王星-セクスタイル
• ASC-オポジション

アスペクトを持つ天体がそれぞれ第8・第9・第11・第12ハウスにあります。このところ「働き方改革」の話題が連日ニュースなどで取り上げられていたり、軍備に関する特集を組んでいる番組なども見かけました。このあたりのことにすでに影響は出ているのだと考えることができます。これらの話題の活発さは、満月以降もまだまだ続くのだと思います。

 

土星

土星は山羊座・第8ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

• 満月・土星-メディテーション
• 木星-セミスクエア

株価はいったん低迷するのかもしれません。しかし、急激でしかも一時的な高騰に湧いた人々を少し冷静にする働きがあるとも考えられます。

 

天王星

天王星は牡羊座・第12ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

• 太陽-セミスクエア
• 月-セスキコードレート
• 火星-トライン
• 木星-クィンカンクス
• 冥王星-スクエア

 

現在の日本国内において第12ハウスに割り当てられる事象は何だろう？と考えますが、そもそも「表に出ない」事柄を示すハウスであるので、一般的に出回っている情報からその見当をつけるのは無理がありそうでした。

しかし、今回このハウスには天王星が入りますので、突然表面化する出来事が起こる可能性はあると思います。その表面化によって、他者や広く人類全体を慈しもうとする満月のエネルギーは脅かされることになるかもしれません。

一方で、天王星は今回のMCルーラーでもありますので、この出来事こそ、人々の意識が純粋な問題解決に向かうためのトリガーになる可能性も考えられます。

海王星

海王星は魚座・第11ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

• 太陽-コンジャンクション
• 月-オポジション
• 火星-スクエア

議席に立つ首相の答弁は、曖昧さを増すか、より現実離れした理想を語る傾向が強まる可能性が考えられます。また同時に大衆もそれに流されてしまう傾向があるかもしれません。大いに気をつけたいところです。

議会自体が全体的に曖昧なムードになってしまう可能性も高いと思います。とくに野党の方々にとっては、煙に巻かれないよう注意頂くのがよさそうに思います。

 

冥王星

冥王星は山羊座・第9ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

• 水星・金星・冥王星・木星-小三角
• 火星-セミセクスタイル
• 天王星-スクエア

憲法問題・働き方改革の問題についての議論は活性化し、何らかの形で法案の提出が行われたりするかもしれません。