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レポート:星のまなざしセミナー『2024年世界潮流 水瓶座時代序章  ~私たちはどう生きて、はたらき、暮らし合うか~』(2023年11月26日:名古屋開催分)

セミナーレポート:星のまなざしセミナー 2024年世界潮流 水瓶座時代序章 私たちはどう生きて、はたらき、暮らし合うか

こんにちは。Clareです。

今日は、先日参加してきたセミナーについて書いてみようと思います。

「星のまなざしセミナー」とは

占星術を知らなくても楽しめる一般向けのセミナーです。

関口シュンの星のまなざしセミナー『2024年からの世界潮流 水瓶座時代序章』私たちはどう生きるか、はたらくか、暮らし合うか
2023年版の告知用画像

西洋占星術(とくに社会占星術・心理占星術)的視点を用いた世界・社会・時代の見つめ方について聞くことで、これから一人一人がどう生きていくかについての深い考えや気づきを得られ、目的や目標の設定にも役立ちます。また「人間」という存在そのものについて考えさせられるような時間にもなります。

普段の生活の中ではなかなか経験できない広く高い視点から、いろいろなことを見つめられるようなセミナーです。

開催者は、心理占星術研究家 関口シュン 先生です。

関口シュン先生について

日本を代表する占星術研究家の一人であり、漫画家、絵本作家でもあります。占星術研究家としてのキャリアは、Wikipedia(が正しい前提で、その記載内容)によるとそろそろ40年くらいになられるのではないでしょうか。

関口シュン – Wikipedia

メディアに出ることを好まないこと、仏教やシュタイナー理論などを組み込んだ「人間の精神性に対する高度な理解と深い敬意」をもとに、今日一般的に日本国内で扱われているものと比較して独特な解釈を持つ心理占星術を使用されていることなどから、現在では「知る人ぞ知る先生」になられていると思います。

参考:関口シュン先生のその他サイト等

その他ご経歴や現在のご活動、占星術に対する考えなどは、「星のまなざし」のサイトにまとまっていると思います。

星のまなざし

開催について

開催時期と地域

先生はあちこちで多様なセミナーを開催していらっしゃいますが、社会についてのセミナーはだいたい年に1回ツアーが組まれます。時期は秋頃が多いです。

今年は東京・大阪・仙台・山形・福岡(順不同)と開かれ、名古屋が最後のスケジュールとなっていました。

参加方法

リアル・オンライン(Zoom)・録画の3つのスタイルを選べるようになっています。その時の気持ちや都合にあわせて、好きなスタイルで参加することができます。

今回のテーマ

秋頃に開催されるセミナーでは、次の年を基点とした今後の世界の動き方やテーマについて、マクロな視点で知ることができます。

今回のテーマは「2024年の世界潮流」。また「風の時代」の始めであり、そして「水瓶座時代」の序章でもあるという奇跡的なこの時期についてのお話でした。

本の中のファンタジーの世界。地球と世界のあらゆるものが本から飛び出している

印象的だったところを要約してみる

ここからは、今回のセミナーにおいて私が印象的だと感じた部分をピックアップし、要約してお伝えしてみます。

何が終わり、何が始まるか?

文明イメージ:アテネのポリス

これまでの人類史において、私たちは数千年を通して

  • 物質供給の文明化による生存の心配 からの脱却
  • 集団(群)意識 から個人の自由意識へのシフト

を経てきました。

また国家の勃興、自由都市の発生などを経験しながら社会規模を拡大し続け、資本主義の登場と世界席巻が決定打となって現在の社会システムが確立し、今その中を生きている状況にあります。

資本主義の功罪

資本主義イメージ:株価チャート

資本主義と産業革命によって、社会の物資供給能力は最大化され、生活インフラが整えられました。

とくに先進国と呼ばれる地域においては、現時点で生存の心配からは概ね脱却できたと言えます。

資本主義は、未来の成長を是とするが故に「飢えた現状を必然とする」という原理を持つため、資源を食らい、市民のエネルギー投資先を労働(あるいは営利活動・経済活動)に限定させることによって成り立ってきました。

しかしその代償として、この時代を生きる人々の精神は干上がり、生きる喜びの在処や感触を忘れました。また人類が本来持っていた「見霊意識」は急速に失われ、その存在すらも忘れられてきました。

自我・身体と霊我(真我)の再接続(マナス)

「マナス」とは神智学と呼ばれる学問に登場する概念です。どちらの言葉も聞きなれない方が多いと思いますが、ひとまずWikipediaのページをリンクしておきます。

マナス(神智学) – Wikipedia

ここでは、お話の概要のみ記載しておきます。

伸ばした両手の先に太陽の光が集まり、その上に蝶が舞っている

これから先の時代は、個人一人ひとりが自身の生活や人生の中において、自分自身の魂・良心を意識し、現在失われている霊性の回復を目指すことが欠かせない。

進化は深化へと姿を変え、成長の追求ではなく成熟による人間性の完成を目指すことになるということでした。

プラネタリー・バウンダリーとウェルビーイング

「プラネタリー・バウンダリー(Planetary Boundaries)」とは、直訳すると「惑星の境界線」となる言葉ですが「人類が安全に生存できる限界」を意味する環境用語としてよく登場するようになったものです。SDGsとの関連が深い言葉でもあります。

プラネタリー・バウンダリー – Wikipedia

いろいろな参考ページがありますが、ひとまずWikipediaのものを。

地球環境が急速に壊れている流れの中、それに呼応するように私たち人類の健康も急速に損なわれています。ここでいう健康には「心身の健康」「社会の健康」があり、また目には見えない「魂の健康」も含まれています。

環境・資源の再生と持続を可能にし、地球と、それに連なる私たち人類の諸々の健康を回復・維持することが大切。これが近年注目されてきた「ウェルビーイング(Well-being)」です。

「楽しい」で生きていくために

先生は仰います。

「”楽しい”だけで生きていきたいという欲求は大切!」だと。

そして、先生は最初からその実践者でもありました。ご自分でご自分の仕事を創り出し続けながら生きるということを貫いてこられたからです。

生活・余暇・老後などをいわば人質に取られているかのような動機で行う労働ではなく、労働が真の喜びとなって自己回収される「はたらき」。それを目指し、実践していくべきだと力強く仰っていました。

ゾーンに入ること / アーティスティック であること

このフェーズでは「インストゥルメンタル(道具的)」と「コンサマトリー(自己充足的)」という言葉の対比を用いての解説がありましたが、私としては「ゾーンに入ること / アーティスティックであること」という表現が最も心に残りました。

ゴールドのスパークリング

好みとは、その人にとってかけがえのない「個人的価値観」であり、これは占星術の概念ではとくに「金星」によって示されます。

「好きなことを仕事にする」ことは、個人的価値の追求に直結することです。遊びと仕事を一体化する強みはここにあります。

個人にとっての揺るぎない価値が育まれ、個性がはっきりとした光の「粒」となって存在感を発揮します。そして、その高まりの中で人との水平的なつながりが生まれ、伝播・拡散していくのです。

個人的所感:おそれと向き合うこと

今回のセミナーで私が最も「堪えた」と感じたのはこの部分でした。つい数ヶ月前までの自分の仕事に対する考え方の課題と直結していたからです。

私は、自分が本当は最もやりたいと思っていた ── 占星術師をメインの仕事として生きる ── ことを、自らの中心に据えることを避け続けていました。願望自体は割と強くあり「いつかそれが叶えば」という考えは捨てていませんでしたが、結局のところ、それが現実になる想像はほとんどできておらず、自分にとってはまさに「幻」に他ならなかったのです。

他の職種が軌道に乗ったら考えようと思い続けていましたが、これが原因でここ数年の自分の内面はひたすら燻っており、はっきりとした自覚がないまま色々な部分に波及したのではないかと思います。

たとえばこのサイトに何かを書くことができなくなったのもおそらくそのひとつです。他の職種の仕事を求める様子が、どこかしがみつきに近い様相を呈することがあったのも、おそらくそうでしょう。そして、肝心の占星術に関しては、行動していないかわりに知識の再吸収・再強化期間にあてたものの、吸収率・強化率どちらも目に見えて鈍くなっていき、改善されることがなかったため、危機感ばかりが強まるという悪循環に陥っていました。

ちょうど先月初日、それは「頭打ち」状態なのだと知りました。教えてくれたのは夫です。そして、今このタイミングで人生を転換するための覚悟を決めなければならないのだとも教えてくれました。今回のやりとりは結構きつかったですが…。

大変タイムリーなことに、先生のお話の中にも「高原化」というキーワードが出てきていました。これは資本主義からの転換について語られるときに出てきたものですが、高原化した事柄は「成熟」させる必要があるのだという内容だったと思います。これがまた先般の夫の教えのリピートのようで、再びありがたく噛み締めながら聞きました…。

そんなわけで、自宅に帰ってからセミナーを振り返る際、この「”楽しい”で生きる」というお話がとくに強く思い出され、数時間ほど泣きました。

けれど、やはりタイムリーなことだったと思わずにはいられません。それが今回私が最も向き合わなければならない課題だったのだと思います。

あとがき

私や、私と同じ年代の方は「時代の転換期の狭間に生まれた世代」です。

占星術師としての観点からですと、私自身、1981年に天秤座で起きたグレートコンジャンクションを持つ身であり、この風の時代の到来を予告する役割を担っている天体配置を持つ者の一人として現在占星術に向き合っているということの意味を、常々考えています。

私たちの世代は、古い時代と新しい時代の双方を”中心的に”生きることができる唯一の世代です。全く異なる色を持つ時代をつなぐハブとして、見えない役割をその手の中に持っている。それは時代からの授かりものではないかと思っています。

手と手の間に浮かんだ光のネットワーク図

そんな中で、自分が示せるものは何だろうか?

…そう考えると、やはり「新しい時代の生き方を身をもって実践する」より説得力のあることは他にないだろうと思います。そして、それを堂々と語ることが重要なのだろうとも。

これから先、そのための行動を選択しながら生きていこうと思っています。

来年の「星のまなざしセミナー」について

今回のセミナーは次の2024年に向けたものであるため「水瓶座時代序章」と銘打たれていましたが、来年は、いよいよ始まる2025年からの「本章」に向けてのお話をしていただけるということでした。

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に行きましょう。

特徴

私が考える、先生のセミナーの特徴は次のような感じです。

2023年11月26日セミナーでのホワイトボードの様子
  • 占星術を基盤にしたお話でありながら「占星術用語がほぼ出てこない」
  • 話しながらホワイトボードにもりもり展開される図解やイラスト(先生は漫画家・絵本作家でもあります)
  • 広すぎ・深すぎる知見や洞察 + 卓越したトークスキルであっという間に数時間が溶ける
  • 録画データ付きで振り返りもバッチリ

とくに「占星術用語がほぼ出てこない」という点が秀逸だと思います。

※出てくる時には必ず解説がありますが、たぶん出現率1%もないです

このおかげで、占星術を全く知らない方でも、最初から最後までお話を楽しむことができます。そのため、セミナー参加者の中には、たとえばビジネスパーソンなど普段占星術とは無縁の方が毎回何割かいらっしゃいます。

個人的には、占星術を知らない方の割合がもっと増えると面白いなと思っています。年代も多様化していくとなおよいとも。

最後に

関口先生、今年も充実のセミナーをありがとうございました。来年また名古屋でお待ちしております!

次回はぜひ座談会の時間を…!名古屋だけでもいいので!

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