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メモ:プログレス天体に対するトランジット天体のアスペクト

アイキャッチ:ちょっとした思いつき

このメモは占星術師向けのものです。


ネイタル(N)- トランジット(T)のアスペクトの様子だけではわからないことを読む時、一般的にはネイタル(N)- プログレス(P)のアスペクトが用いられる。

しかし、それに加えてプログレス(P)- トランジット(T)のアスペクトが重要な情報を持っていることがある と最近思えてきている。

「重要な情報」とは何か

その時期、本人の人生において「実際に何が起こる可能性が高いのか?」という情報。

留意点

チェック対象天体
プログレス側の天体 = 個人天体(太陽・月・水星・金星・火星)
トランジット側の天体 = 社会天体以降(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)+ノード
採用アスペクト
0°や180°があれば確実性が高い。他には使用しても第1種アスペクト。150°は第1種に含めない
オーブ(許容範囲)
±1°以内。
プログレスを使用する以上、それを超えるものは根拠とみなすべきではないだろう。
プログレスの計算方式
セカンダリーでもソーラーアークでも(たぶんプライマリーでも)よい。
…というか、すべての方式で同時に表れるわけではなく、むしろ「どれかの中に隠れている」という印象の方が近い。そのため、都度ひとつひとつ計算方式を切り替えて確認し、アスペクトの有無をあぶりだすような作業が必要。

留意点をご覧いただければわかるとおり、かなり面倒な方法なので、詳細に読むことが好きな方や、どうしてもチャートの配置に明快な根拠を求めたい方向けの方法だと考える。

読み方として

N – T で(大惑星によって)示されている大運を背景情報として読み、その中で実際に現象化する可能性があることを推測する補足事項として読む。

例示:自分のケースで

少なくともここ1〜2年の自分の人生の状態(とくに「実際に何が起こったか」)を具体的に説明する部分において、最も説得力がある要素はこれだった。実際に形成された配置は次のとおり。

  • P(セカンダリー)… P水星 – T土星 0°
  • P(ソーラーアーク)… P月 – T土星 180°
  • P(ソーラーアーク) … P金星 – T海王星 0°

今回の停滞期間はおよそ2年ちょっとになるけれど、上述の配置が形成されはじめたのは2024年5月から。中でも強く出たのは T土星 が示す影響だった。

前提条件として

一連の流れは2023年2月から始まっている。これは N太陽 – T土星 0°を皮切りに、順に並んでいる N水星・N火星 へのアスペクト形成で示されている。

T土星にフォーカスすると、この天体は必ずしも停滞・停止などの抑制を示すわけではなく、その時その時、本人の「人生の均衡を保つのに何らかの調整が必要」な時期であることを示している。それは何らかの重要な決断であったり、停滞・停止とは逆にも思える物事の開始であったりする。

N太陽・水星・火星への T土星 0°の形成は、度数的に最後にある N火星 からオーブ+3°以上離れる2024年3月ごろに終了した。しかし、実際の人生上の出来事において、今回の停滞期間はこれでは終了しなかった。むしろ停滞感はより強まり、出口が全く見えない状態になった。現在もまだ継続している。

今回この T土星 のアスペクトが「停滞・停止」の意味に強く出たことの原因をどこかに読み取れないかとずっと探し続けた結果、この仮定に行き着いた。これには追加の理由があり、過去に起こった他の人生停滞的出来事や、他の方のチャートで探った時にも(とくに土星が)かなり明快に同様の配置を示していたのである。

何度もはっきりチャートに表れてくるのを見てしまうと、さすがに注視せざるを得ない。

おわりに:今後もさらなる研究を進めます

事例がまだ少ないので今後も研究は欠かせない。

しかし、興味がある方がいらっしゃれば、ご自身でも是非研究していただきたいと思い、ここに投げかけとしてメモを残すことにした。

今回はひとまずここまで。

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