牡牛座(金牛宮)

アイキャッチ画像:牡牛座用

基本要素

名称

  • 星座名:牡牛座
  • 黄道12宮名:金牛宮
  • ラテン語名:Taurus

区分

  • 2区分:陰・女性
  • 3区分:不動
  • 4区分:地
  • 昼夜区分:夜・3番目

支配星(Ruler)

  • 主支配星:金星
  • 副支配星:なし

※今後支配星になるかも と言われている星:地球

季節

  • 四季:晩春~初夏
  • 二十四節気:穀雨・立夏

人生の時期

幼児期

ライフステージ

ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。

I have(我は所有する)

 

各要素から導き出される象意

学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。

  • 発達した金銭・経済感覚
  • 富・財力
  • 資源
  • 物理的・現実的
  • 肉体
  • 耐久力
  • 投資
  • 定着
  • 包容力
  • 審美眼
  • こだわりのある物品

基本性質

  • “富と豊穣”のサイン。伸びゆく若葉のような瑞々しさがある。暖かく緑豊かで、1年の中でもっとも麗らかな季節のエネルギーを持ち、温和で安定感があるサインだと言われる。
  • 地のエレメントと、不動の要素を持つ。「不動の地」とは、地上に生きるすべての者たちを支える豊かな大地そのものを指している。
  • 目の前に見えているもの、実在し触れることのできる物質を信じ、ありのままに受け入れる。これは、対極にある蠍座との最も対照的な部分だと思われる。「目の前にある現実こそが真実」だという価値観を持っているため、現実を疑うこと自体、牡牛座にとっては意味が解らない。
  • 不動宮としての「こだわり」は、「物品とその品質」に対して表れる。金星が支配するサインらしく、美的欲求が強い。また、いわゆる「見えないものは信じない」傾向が表れやすいサインでもある。信じられるものは物質として存在している必要がある。この面がよくない方向に表れると、人の愛情を贈られた物品の金銭的な価値で測るということが起こったりする。
  • 牡牛座の持っている「こだわり」は、五感の能力をさらに発達させる。衣食住に対する洗練された感覚などは、この恩恵である。
  • 蠍座と並び、12星座のなかでも屈指の耐久力を誇る。とくに肉体的な耐久力に恵まれているといわれる。歩は遅くとも着実に前に進み、成果を出す能力がある。
  • 「蓄積する」という習性が強い。物品・能力、それから感情なども蓄積していく。蓄積し続けた感情がある日突然爆発することがある。猛牛と化した牡牛座をとめることは至難の業となるだろう。集まってきたものを蓄積するだけではなく、それらを素材として別のものを生産したり、社会に還元して循環させていく能力を秘めているサインでもあるので、これらを磨き発展させていくことが、課題のひとつである。

肯定的な現れ方

  • 暖かな性格で人が良い
  • 穏やかでのんびりしている
  • 若々しい
  • 優れた美的センス
  • 品位
  • 鋭敏な五感
  • タフ
  • 粘り強い

否定的な現れ方

  • 独占欲
  • 贅沢の度が過ぎる
  • こだわりすぎる
  • 頑固
  • 怒ると手が付けられない
  • 貧しさに耐えられない
  • 騙されやすい
  • 見かけで判断しすぎる
  • 変化を嫌う・恐れる

その他の要素

惑星の品位・格式

  • 居所・盛(Dignity):金星
  • 高揚・興(Exultation):月
  • 衰退・衰(Fall):天王星
  • 障害・敗(Detriment):火星・冥王星

身体の部位

首・喉

恒星

星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。

  • アルデバラン(α星:1等星)
  • プレアデス星団(日本名=昴)

方角

東北東

エピソード

ギリシャ神話

ゼウスが、エウロペ(エウロパ)と交わるために姿を変えた”白い牡牛”。

以下、Wikipediaより引用。

エウローペーは、テュロスのフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの娘で、美しい姫であった。
エウローペーに一目ぼれしたゼウスは誘惑するために、自身を白い牡牛に変える。エウローペーが侍女と花を摘んでいる時に、白い牡牛を見つけその背にまたがると、その途端白い牡牛はエウローペーをクレータ島へと連れ去った。そこでゼウスは本来の姿をあらわし、エウローペーはクレータで最初の妃となった。連れ去る際にヨーロッパ中を駆け回ったため、その地域はエウローペーの名前から「ヨーロッパ」 (Europa) と呼ばれるようになった。
ゼウスとの息子には、ミーノースやラダマンテュス、サルペードーンがいる。その後、アステリオスが3人の息子たちの義理の父になった。ゼウスは彼女にタロースと必ず獲物をとらえる猟犬となくなる事のない投げ槍の、3つの贈り物を与えた。その後ゼウスは再び白い雄牛へと姿を変え、星空へと上がり、おうし座になった。

Wikipedia – エウローペー

古代オリエントでの牡牛座

牛は太古の時代から、豊穣の象徴だったようだ。
ちょうど、牡牛座に春分点があったと考えられている時代に栄えたメソポタミア文明・エジプト文明、そのさらに前のシュメール文明などでは、既に「天の牡牛(または牝牛)」として崇められていたようだ。

また、メソポタミア文明における女神イシュタル、エジプト文明における女神イシス(もとはハトホルじゃないか?とも思うけど)も、聖獣は牝牛であり、ともに豊穣を司る女神である。

私の雑感

豊穣の星座

「豊穣」つまり豊かな実りを意味する星座であるなら、収穫の時期の星座だけが豊穣の星座とされてもよさそうだけれど、この星座が豊穣の意味を持つのは、その恵みをもたらす礎としてこの星座や季節を歓び、神に感謝したからなのだろう。

氾濫によって、河からの栄養がもたらされた農地を牛とともに鋤き、耕すことができる。それこそが、実りの原点だと考えていたからだろう。

または、これから伸びゆく様々な生命の輝きや彩りに満ちて、煌いていたからなのかもしれない。

蓄財と独占について

牡牛座は、自分自身の財産や、それを蓄えることを示す星座としても認識されている。豊かな富の源を蓄えた大地を象徴する星座なので、それは自然なことだと思うが、果たして「蓄え続ける」ことを本当の使命としているのだろうか?

天から享受した恵みを、作物の実りに変えて世を満たすように、集めた富の力を持って、世界に真の豊かさをもたらすことこそが、牡牛座の真の使命ではなかろうか?

これは別に、自らの力を枯らしてまでということではないと思う。自分が幸せでなければ、他者を幸せにすることはできないと私は考える。つまり、「私もあなたも幸せで満たそう」とすることを、その行動原理としていると想像するのである。

しかし、もしかすると、牡羊座のところでも触れたように、他者と争い奪わなければならない環境下にいた人々にとって、実りを分け与えるという考え方を持つこと自体が受け入れがたいものだったのかもしれない。それ故、牡牛座=独占欲という解釈ができたのかもしれない。

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