基本要素
名称
- 星座名:獅子座
- 黄道十二宮名:獅子宮
- ラテン語名:Leo
区分
- 2区分:陽・男性
- 3区分:不動
- 4区分:火
- 昼夜区分:昼・1番目
支配星(Ruler)
- 主支配星:太陽
- 副支配星:なし
季節
- 四季:真夏~晩夏
- 二十四節気:大暑・立秋
人生の時期
青春期
ライフステージ
ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。
I will(我は志す)
各要素から導き出される象意
学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。
- 王・君主・支配者
- 威厳・威光
- 強固な意志
- 栄華
- 表現
- 創造
- 演出・舞台
- 顕示
- 自信
- 賞賛
- 悦楽
基本性質
- “創造と歓喜”のサイン。人生の歓びを求めるエネルギーに満ちたサインである。
また別名”王者”のサイン。獅子座といえば王者。獅子座といえば太陽。 - 火のエレメントと、不動の要素を持つ。真夏の天頂に輝く王者・太陽のイメージ。
- 人々の上あるいは中心に座する。私としては「中心」のほうを採用したい。獅子座は、人の輪の中に存在してこそ、その輝きが発揮される。
- 威風堂々。意志力が強く、逃げたり隠れたりすることはあまり好まないようだ。考えたこと、感じたことはストレートに表現しようとする。ただ、ダイナミックな表現を好むので、そのための演出が入ることがある。
- 「威厳」「名誉」などは、他に山羊座でも同様の象意を示すが、獅子座の場合はどちらかといえば「(はじめから)約束された」という言葉が前につき、祝福を伴うイメージである。
- 表現・創造の星座でもある。支配星である太陽の恩恵とも言うべく際立った演出能力はここからきている。しかし、上記にも書いたが獅子座の表現はすべてが派手。それは、自分が表現したことを余すところなく「伝えきりたい」という欲求によるものだろう。そしてこれも太陽の影響かと思う。一方で、この傾向は芸術表現への道を開くことがある。しかし、時折獅子座の芸術にはあまりセンスが伴わないなどという評価を見かける。私はこれには疑問を感じる。果たしてそう言い切れるのか?
- 対極にある水瓶座と最も対照的な面は、「賞賛が必要かどうか」ということ。獅子座も水瓶座も創造の分野に長けているが、創造物に対して一切の賞賛を必要としないのが水瓶座であり、どうしても賞賛がテーマになるのが獅子座である。しかし、考えようによっては、これは理にかなっているかもしれない。太陽は、その輝きによって周囲に光や熱などの恩恵をもたらしているが、光を強めすぎたら周囲の目を潰してしまうだろうし、熱や炎が強すぎれば、周囲は焼き尽くされて灰になってしまう。逆に弱すぎると今度は太陽としての役目を果たすことができない。
- 絶対的な自信を持っていると言われるが、周囲の賞賛が得られない状況ではひどく自信を失うことがある。
肯定的な現れ方
- 堂々としている
- 華やか・華麗
- 自信に満ちた言動
- 怯まない
- 豊かな感情表現
- 親分肌・姉御肌
- もてなすことが好き
- 演出家
- 強い美意識
- 人生を謳歌する
否定的な現れ方
- 虚栄心
- 名声にばかりこだわり中身がない
- 他者をあごで使いたがる
- 他者を盾にする
- 大袈裟すぎる
- 威張る
- 自分を褒めることなどにしか耳を貸さない
- 偏った人間関係(主に自分を賞賛する人しか身近におかず他を排除する)
- 裸の王様になる
- 楽しみばかり求めすぎる
その他の要素
惑星の品位・格式
- 居所・盛(Dignity):太陽
- 高揚・興(Exultation):冥王星
- 衰退・衰(Fall):海王星
- 障害・敗(Detriment):天王星
身体の部位
心臓
恒星
星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。
- レグルス(α星:1等星)
- デネボラ(β星:2等星)
- アルギエバ(γ星:2等星) ※二重星
方角
北北西
エピソード
ギリシャ神話
ネメアの化けライオン。ヘラクレスの12の試練により討伐された。
以下、Wikipediaより引用。
母はエキドナ、父はその子オルトロスとも、テューポーンともいわれる。
皮は分厚く、さらにその皮膚の下に筋肉が変化して出来た甲羅があるという。ヘーラクレースの12の難行のうち、最初の難行がネメアーの獅子を倒す事であったが、ヘーラクレースは矢を撃ち、次いで棍棒で殴ったが毛皮には傷一つつかなかった。しかしヘーラクレースに矢も通さぬ体を3日間締め上げられて殺された。その後、その皮は自らの爪で引き裂かれて彼の服にされ、肉は食べられたという。その後、ネメアーの獅子の魂は、ゼウスによって星座の一つである『獅子座』になったと言われている。
通常のライオンよりも大柄、洞窟を住居とする、単独生活など推察されているヨーロッパホラアナライオンの生態と共通点が目立つ。
バビロニア時代の伝承
バビロニア時代からすでに獅子だったようだ。古い星座のひとつ。
私の雑感
王者の星座
獅子宮といえば、「王者」の象徴。
しかし、どちらかというとエネルギーに満ち溢れた若い王のイメージがある。
「若き王者」というのは、人にとってのひとつの理想の姿ではないかとも思う。人生時期としては青春期を表すことからも、人生の中の、エネルギーに満ちた美しいものが結集した様子がイメージできる。
私は、王者の星座としてはもう1つ磨羯宮(山羊座)がそれに当たると考えている。磨羯宮はどちらかといえば、苦難の末に頂点に上り詰めた「老王」のイメージ。
獅子宮には、生まれながらの「華」があって、磨羯宮にはそれがない感じ。
「王」という文字を見ると、天と地の中央に位置する人が、天と地を支えている姿にも見える。
大地の上にまっすぐに立ち、天をまっすぐに受け止めている姿とも言えるだろうか。
誤解しがちだけど、「頂点に立っている人」ではないのだなと考えさせられる。
正しい姿勢と判断を持って、国を治める大事な役割を負った人である。
太陽の象徴として
獅子宮の持つエネルギーとはやはり、真夏の時期の強烈な太陽そのものだろうと思う。
時としてその有り余る熱と光は、地上に生きる生き物たちに干ばつや火傷、山火事などをもたらすことがある。
太陽は偉大だけれど、その強さが仇になるときもあるだろう。
生き物には、時には雲も雨も必要だし、夜の時間だって必要だ。
それらがあるから、太陽の存在や輝きも尊いものになるのだ。