基本要素
名称
- 星座名:乙女座
- 黄道12宮名:処女宮
- ラテン語名:Virgo
区分
- 2区分:陰・女性
- 3区分:柔軟
- 4区分:地
- 昼夜区分:昼・2番目
支配星(Ruler)
- 主支配星:水星
- 副支配星:なし
※副支配星の候補の一説: 火星と木星の間を回る4つの小惑星(セレス・パラス・ベスタ・ジュノー)
季節
- 四季:初秋
- 二十四節気:処暑・白露
人生の時期
青年後期
ライフステージ
ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。
I analyze(我は分析する)
各要素から導き出される象意
学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。
- 収穫の分配
- 仕事
- 組織への従属
- 奉仕
- 管理
- 配慮
- 繊細
- 規則
- 分析
- 批判
- 清浄
基本性質
- “収穫と管理”のサイン。収穫で得られた恵みを正しく管理し、公平な分配のときまで護り抜く。
- 地のエレメントと、柔軟の要素を持つ。過ぎる日々とともに大地の色を変えていく季節と植物などのイメージ。また、定着せず風によってサラサラと流れていく砂のイメージと表現されることがある。
- 穏やかでありながら、デリケートで、移ろいやすさも持っている。理想的な状態から少しでも外れているとストレスを感じるという、神経質な面もある。
- 秩序を重んじる。秩序を重視するのは他に天秤座などがあるが、潔癖という意味では乙女座のほうがわかりやすいかもしれない。
- 現状を分析し、改善を図ろうとする。問題や障害が発見されている場合、それが完全に解決するまで指摘をやめない。
- 感情を排し、理性で判断する。しかし、潔癖なあまり批判する癖がでやすく、場合によってはヒステリックな傾向がある。
- 他者の役に立とうとする。対極にある魚座とともに、他者への奉仕の精神に富む。私(自分)を犠牲にしやすいという面も持っている。
- 柔軟宮としての二面性は「理想と現実」の葛藤として表れている。気高い理想を常に望むものの、ことあるごとに理想とはかけ離れた現実にぶつかり落胆する。批判することで終わらなければ、気高い理想を実現するための強い力を得ることが出来る。
肯定的な現れ方
- 繊細で理知的である
- 細やかな気配りができる
- 規則をよく守る
- 完成度の高い仕事
- 奉仕精神が旺盛
- 管理能力が高い
- 几帳面
- 私欲に流されない
- 清潔
- 繊細な感覚
否定的な現れ方
- 批判的
- 神経過敏
- 現実を受け入れられない
- 欠点や失敗などを許容できない
- 机上の空論ばかり重んじる
- 先頭に立たない
- 優柔不断
- 移り気
- 打たれ弱い
- 冒険できない
その他の要素
惑星の品位・格式
- 居所・盛(Dignity):水星
- 高揚・興(Exultation):水星 ※例外的にDignityと同じ
- 衰退・衰(Fall):金星
- 障害・敗(Detriment):木星・海王星
身体の部位
- 消化器官(腸)
- 膵臓
- 脾臓
恒星
星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。
- スピカ(α星:1等星)
方角
西北西
エピソード
ギリシャ神話
正義の女神アストレイアであるという説と、豊穣の女神デメテルであるという説、またはその娘ペルセポネであるという説がある。
以下、Wikipediaより引用。
アストレイアの神話
昔、人間が仲良く暮らしていた時代は、神もまた地上で人間と仲良く暮らしていた。しかし後に現れた人間たちは争ってばかりだったので、神は1人ずつ天に帰っていった。最後まで残ったのが正義と天文の女神アストライアーで、1人地上に残り、人間に正義を教えていたが、彼女も人間に失望し、自ら天に昇っておとめ座となり、持っている天秤はてんびん座となった。
デメテルとペルセポネの神話
豊穣の女神デーメーテールの娘ペルセポネーは、妖精と花を摘んでいる際に冥神ハーデースに略奪され妻となった。母デーメーテールが激怒したため、ゼウスはハーデースにペルセポネーを天界に帰すように命じる。ペルセポネーは天界に戻ったが、冥界のザクロを口にしたため年のうち8か月は天上で、残り4か月は冥界で過ごすこととなった。こうしておとめ座が天に上がらない4か月の期間ができ、穀物の育たない冬が生まれた。
古代メソポタミア
2人の女性と、畝と葉を表していたようである。
私の雑感
もうひとつの豊穣の星座
「豊穣の星座」のひとつではあるが、牡牛座と違って、こちらは収穫の季節の星座である。しかし、性質はずいぶん異なるように思う。
牡牛座は悦びのエネルギーに満ちた印象だけど、乙女座は冷静というか、あらゆる「欲」が少ないイメージがつきまとう。
収穫したものは、「分け与えられるべきもの」だと考えているからだろうか?
牡牛座の時に書いた「蓄財と独占」という要素はこの星座にはない。そのかわりに、「管理と分析と批判」という要素を持っている。
ただ、公正に「分け与えられるべき」と考えすぎるせいか、拘りは細部にまで及びやすく、窮屈な感じがする。
批判の傾向が強いのは、理想に忠実であろうとするためだろうと思われる。
奉仕精神
乙女座の奉仕精神は、どうも守護星である水星の影響なのか、コント的な笑いを取る方向で発揮されることがあるように思えて仕方がない。
私の周りにいる乙女座の人のうち、男性にこの傾向が多く見られるように思う。
一方、女性はそういう感じではない。
真面目で優しく、控え目で、どこか夢見がちな空気を持った人が多いように思う。