天秤座(天秤宮)

アイキャッチ画像:天秤座用

基本要素

名称

  • 星座名:天秤座
  • 黄道12宮名:天秤宮
  • ラテン語名:Libra

区分

  • 2区分:陽・男性
  • 3区分:活動
  • 4区分:風
  • 昼夜区分:昼・3番目

支配星(Ruler)

  • 主支配星:金星
  • 副支配星:なし

季節

  • 四季:仲秋
  • 二十四節気:秋分・寒露

人生の時期

成熟期・結婚期

ライフステージ

ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す

I weigh(我は計る)

 

各要素から導き出される象意

学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。

  • バランス
  • 公正
  • 秩序
  • 対等
  • 1対1
  • 調停
  • 契約
  • 正義
  • 判断
  • 結婚
  • 完全なる美

基本性質

  • “美と正義”のサイン。秩序・調停・公正、それらのすべては「完全なる美」のために。
  • 風のエレメントと、活動の要素を持つ。「風の活動」とは、地球の自転によって生じる「原初の風」とも言える偏西風を象徴する。
  • バランス感覚に非常に優れている。このバランス感覚は、ともすれば強烈な完全主義とも言える。
  • 正義意識はあるが、波風を嫌うので主張に暑苦しさがない。または主張しない。
  • 洗練された社交能力。支配星「金星」の社交的な面が存分に発揮される。完璧な社交のための美しい所作やマナーなども天秤座の得意分野だ。
  • 優美であり、美をもたらす能力に優れる。同じ支配星「金星」を持つ牡牛座の美は、豊穣という言葉に象徴されるように、生命力を感じるものに価値を見出す。一方、天秤座の美とはもっと無機質なイメージである。
  • 1対1の最たる関係は「結婚」であるため、別名”結婚のサイン”。
  • 活動宮としての衝動は「調和をもたらしたい」という表れ方になる。天秤座は、表面的に見れば穏やかで平和的に見えるが、これは「調和させたい」という衝動がもたらす結果に過ぎない。内面に持つ衝動は割と強い。意外にもこの強さは、対極にある牡羊座との共通点でもある。
  • 対極にある牡羊座と違いは「強い自我の発揮の仕方」。牡羊座はストレートに自我を主張する。天秤座は周囲のすべての状況・環境を操作することで自我を達成しようとする。
  • 柔和なイメージが一般的な天秤座だが、「土星」が高揚する星座としての一面も持っている。秩序・契約・公正・判断などの要素が過剰にはたらくと、完全主義者としての厳格な一面を垣間見ることが出来るだろう。

肯定的な現れ方

  • 社交性に富む
  • 高度なバランス感覚
  • 交渉・調停能力に優れる
  • 平和的・協調的な空気を作り出す
  • 卓越した美的センス
  • 秩序を重んじる
  • 上品
  • 冷静だけど柔和
  • 感情に流されない

否定的な現れ方

  • 八方美人
  • お世辞
  • 感情を隠す
  • 熱意が弱い
  • 誰にも知られない裏の顔を持つ
  • 世間体にばかり捉われる
  • 労働を嫌う
  • 贅沢を求めすぎる
  • 潔癖症
  • 虚弱

その他の要素

惑星の品位・格式

  • 居所・盛(Dignity):金星
  • 高揚・興(Exultation):土星
  • 衰退・衰(Fall):太陽
  • 障害・敗(Detriment):火星

身体の部位

  • 腎臓
  • 臀部

恒星

星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。

天秤座にはあまり明るい星がない。

方角

西

 エピソード

ギリシャ神話

正義の女神アストレイアが持っていた天秤。

以下、Wikipediaより引用。

ギリシア神話では、正義と天文の女神アストライアーの所有物で、正義を計る天秤だとされる。かつては秋分点がこの星座にあったので、昼夜の長さを等しく計る天秤だったという説もある。なお隣の星座であるおとめ座はアストライアーをかたどったものとする説がある。

Wikipedia – てんびん座

メソポタミア時代

もともとは、蠍座の「はさみ」だったと考えられている。

私の雑感

美と正義とバランスの星座

優雅で柔和なイメージが強い天秤座。守護星も美と快楽を象徴する金星なのに、その象意の中には「正義」とか「秩序」などという厳しいものがけっこうある。
また、象意のうち「判断」と書いたものは「裁き」という意味も含んでいる。
社会を示す第1星座でもあり、それまでの個人的な情のエネルギーを排除して完全であろうとする意志や姿勢が感じられる。

整えられた美は、血生臭いものを排除した先にある という考え方なのだろう。

しかし、真に「バランスをとる」には、その血生臭いものを排除するのではなくて、認めてやらないと、内面に隠れたひずみが手に負えなくなり、大切にしたはずのバランスは崩壊するだろう。
現在の世の中に蔓延している通例概念や形式的な「正義」ではなく、生身の人間やひいてはあらゆる生きとし生けるもののために、苦しみ考え抜いた「正義」を、自分の中に打ち立てる必要があり、元来持つ柔和な美しさが生きてくるのは、自己の中の「正義」をもって世の中を浄化しようとする使命に目覚めた時ではないだろうか。

闘争に頼らずとも、世界を真に美しいものにするための強力な力を持っている星座であると思う。それが天秤座の真価だろう。

 

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