基本要素
名称
- 星座名:射手座
- 黄道12宮名:人馬宮
- ラテン語名:Sagittarius
区分
- 2区分:陽・男性
- 3区分:柔軟
- 4区分:火
- 昼夜区分:昼・5番目
支配星(Ruler)
- 支配星:木星
副支配星になる可能性があるもの:カイロン(土星と天王星の間あたりを回っている小惑星)
季節
- 四季:初冬
- 二十四節気:小雪・大雪
人生の時期
中年後期
ライフステージ
ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。
I see(我は理解する)
各要素から導き出される象意
学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。
- 上昇
- (理想・物事の境地の)果てしない探求・追求
- 冒険
- 狩猟
- 俊足
- 衝動と叡智の共存
- 哲学・宗教
- 医学をはじめとした高度な学問
- 教示・教育
- 遠い場所(異国など)
基本性質
- “冒険と探究”のサイン。溜まりきって凝縮されたエネルギーは膨大な熱と光を放ち、天に向かって一直線に飛び出していく。
- ピンと張りつめた空気が空を満たす、初冬のエネルギーを持つ。冷たく澄んだ空気の中で、夜空の星の光はまっすぐに天から降り注ぎ、無数の光の矢となる。
- 火のエレメントと、柔軟の性質を持つ。冷たく澄んだ空気を切り裂いて伸びゆく光の矢のイメージ。
- 火のエレメントらしい衝動と、冷たい空気のもたらす冴えた頭脳を持つ。視線は常に遠い未来に向けられている。
- 柔軟宮の星座はそれぞれ、二面性を持つとされる。射手座の二面性は、「衝動と理性」だと言われている。
実際は、「理性」の部分は「知性」と言われることがほとんどだが、多くの動物や植物にも素晴らしい知性が備わっていると私は思うので、別の表現をあてることにした。 - 対極にある双子座と対照的な部分は、「追求すること」。どちらも、興味や好奇心によって行動するところは共通しているものの、双子座は追求を避けるが、射手座は追求しきるところまで興味が続く。
興味がなくなったら即次の対象を探すところは共通である。 - これもまた双子座と共通だが、定着要素をひとつももっていない。絶えず動き回っている星座である。
- 「追求する」という性質は、やがて哲学・宗教、医学などの高等な学問、困難な冒険などに向かい、道を開くことがあるといわれる。
- 追求した結果習得したものを、他者に教示する才能を示すことがある。これは、支配星である「木星」と、この星座のモチーフでもあるケイローンの才能である。
副支配星になる可能性がある小惑星「カイロン」も、その名をケイローンからつけられている。 - 支配星の「木星」の恩恵は、何事にも寛大な性質にも表れている。
- 弓をつがえた姿に象徴される射手座は、ハンターでもある。興味を持った対象を瞬時にとらえるのは性である。
長所としての現れ方
- 強い探求心
- 高度な知識
- 求道者としての資質
- 陽気で屈託がない
- 寛大
- 自由奔放
- 他者を束縛しない
- 広い行動範囲
- 高い集中力
- 素早い行動・俊足
短所としての現れ方
- 興味がないことに無関心すぎる
- おおざっぱすぎる
- 社会的モラルの欠如
- 共感力の欠如
- 定着・持続できない
- 他者に対して緩すぎる
- 熱中・興奮しすぎると周りが見えない
- 他者と歩調を合わせられない
- 興味・衝動と現実のバランスがとれない
- 計画性がない
その他の要素
惑星の品位・格式
- 居所・盛(Dignity):木星
- 高揚・興(Exultation):なし
- 衰退・衰(Fall):水星
- 障害・敗(Detriment):なし
身体の部位
恒星
星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。
カウス・アウストラリス(ε星:2等星)
方角
南南西
エピソード
ギリシャ神話など
野蛮で粗暴といわれたケンタウロス族の唯一の賢者・ケイローン。
以下、Wikipediaより引用。
ケイローン(古希: Χείρων, Cheirōn, ラテン語: Chiron)は、ギリシア神話に登場する、半人半馬の怪物であるケンタウロス族の賢者である。ラテン語ではキロン。日本語では長母音を省略してケイロンとも表記される。
ケイローンはクロノスとニュンペーのピリュラーの子で、クロノスは妻レアーの目を逃れるために馬に姿を変えてピリュラーと交わったことから、半人半馬となったという。またドロプスという兄弟がいたともいわれる。
一般に野蛮で粗暴なケンタウロス族の中で、ケイローンは例外的な存在であり、アポローンから音楽、医学、予言の技を、アルテミスから狩猟を学んだという。ケイローンはペーリオン山の洞穴に住み、薬草を栽培しながら病人を助けて暮らした。また、請われてヘーラクレースやカストールら英雄たちに武術や馬術を教え、イアーソーンを養育し、アスクレーピオスには医術を授けた。アキレウスの師傅(しふ、教育係)でもあった。弓を持つケンタウロスのモチーフは知恵の象徴であるケイローンから由来している。
ヘーラクレースとケンタウロスたちとの争いに巻き込まれ、ヘーラクレースの放った毒矢が誤ってケイローンの膝に命中し、不死身のケイローンは苦痛から逃れるために、ゼウスに頼んで不死身の能力をプロメーテウスに譲り、死を選んだ。その死を惜しんだゼウスはケイローンの姿を星にかたどり、射手座にしたという。
ケイローンは、小惑星「カイロン」の名前の元にもなっている。
私の雑感
類似
射手座の象意をまとめるにあたり、一番困ったのは、水瓶座との象意の違いをなかなか明確にできなかったことである。
それくらいこれらの星座は共通した象意を持っている。どちらも未来を見る星座であり、真理を求める星座である。
どのように異なるかを考えた末、たどり着いたイメージは、
射手座は光の矢となって天空という高遠な世界を目指すエネルギーであり、水瓶座は天空そのものであるという違いであった。
また、双子座との違いを考えるのにも苦労した。
双子座との違いは、上記のとおりである。