基本要素
名称
- 星座名:山羊座
- 黄道12宮名:磨羯宮
- ラテン語名:Capricorn
区分
- 2区分:陰・女性
- 3区分:活動
- 4区分:地
- 昼夜区分:昼・6番目
支配星(Ruler)
- 支配星:土星
季節
- 四季:仲冬
- 二十四節気:冬至・小寒
人生の時期
壮年期
ライフステージ
ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。
I use(我は使役する)
各要素から導き出される象意
学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。
- 建国
- 努力
- 責任
- 統率
- 苦労の末の到達
- 現実・実績
- 社会貢献
- 野心
- 権威・権力
- 名声・威厳
- 伝統
- 歴史
- 長い時間
- 地殻変動
基本性質
- “具現化と責任”のサイン。真理を求めて未知の世界を探求し続ける中で見つけた答えを基に、あらゆる人々にとって理想的な社会を築く。
- 山羊座の始まりは「冬至点」である。冬至とは1年を通して最も日照時間が短い日であり、陰のエネルギーが極まるタイミングであるが、同時に「陰極まって陽に転ず」タイミングでもある。暗く厳しい冬を耐え抜いて光の輝きを待ち続けるという、人知れない健気さを併せ持つ。
- 地のエレメントと、活動の性質を持つ。「地の活動」とは、すなわち地殻変動である。膨大な時間の中で変貌を遂げる強大な大地のエネルギーを持つ。
- 山羊座は、火星が高揚する領域でもある。よく、「地という冷たいサインなのに火星が高揚する理由がわからない」と考える方がいるようだが、「地殻変動」と結びつけて考えると、意外とすんなりイメージできると思う。地下深くに蠢くマグマは、時として大地を突き破り、地表に吹き出す。つまり「噴火」である。これはあらゆる生物が恐れるもののひとつだ。
なお、私自身は「地」のサインは「冷」ではなく「暖」だと考えている。
四大属性と性質 - 活動宮としての特性は、「社会に何かを打ち立てたい」という欲求になって表れている。
自意識が極端に弱ければ、乙女座のように「社会貢献」という表れ方をするかもしれない。しかし、活動宮らしい「自分が」という意識が強い場合は、野心となって表れるのだろう。
野心というとあまりよいイメージがないが、やはり大切な心のはたらきのひとつではないだろうか。適切な野心がなければ、恐らく健全な社会は築かれないのだろう。一方、大それた野心が問題になるのは、おそらく多くの人が想像しているとおりだろう。 - 対極にある蟹座と対照的な部分は、保護しようとする対象である。蟹座は、家庭や情緒の結びつきがある範囲を保護しようとする。山羊座は情緒を排除した範囲である社会環境を保護しようとする。このことが、山羊座に対する誤解を生じる原因になるだろう。それはだいたい「冷酷」とか「温情に欠ける」とかそういうものだ。皆にとって良い社会を保とうとする理由は、元を正せば人々を大切にしたいからであり、とっている手段はその方法の一つに過ぎない。
ただ、山羊座自身も、目標達成のためにといって自分の中の温情を抑圧し続けないようにしなければならない。やりすぎると、元々あった温情を自分で亡き者にしてしまいかねない。せめて、自分の中の温情の存在を少しは自覚すべきであろう。 - 支配星の「土星」は、天体の象意自体がほとんど山羊座の象意と共通している。土星はよく障害や試練を表すといれるが、それを乗り越える経験をすることで獲得できる恩恵や栄光をこそ象徴する。古代中国での名称は「鎮星」であり、「皇帝の星」を意味している。
長所としての現れ方
- 強い責任感
- 目標達成までやりぬく継続力
- 地に足の着いたものの考え方
- 健全な野心
- 組織の統率能力・制御能力
- 社会への献身
- 忍耐力
- 計画的な行動
- 努力を絶やさない
- 伝統の保護
短所としての現れ方
- 愛情・感情の抑圧、欠如
- 強すぎる野心
- 社会的な実績・名声のみで他者を評価する
- 権力偏重主義
- 過剰な慎重さ
- 支配的な態度
- 打算的な人間関係
- 苦労を背負いすぎる
- 挑戦できない
- 保身に走りすぎる
その他の要素
惑星の品位・格式
- 居所・盛(Dignity):土星
- 高揚・興(Exultation):火星
- 衰退・衰(Fall):木星
- 障害・敗(Detriment):月
身体の部位
膝
恒星
星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。
デネブ・アルゲディ(δ星:2等星)
方角
南
エピソード
ギリシャ神話
以下、Wikipediaより引用。
『カタステリスモイ』が引くエピメニデスの説では、アイギパーンが神々とともにティーターンと戦った際に、貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音にパニックを起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。
しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた。ヤギ頭の牧神アイギパーンはナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿が大神ゼウスによって星座とされた。この神話から、ヨーロッパでは、角のある海ヤギという想像上の動物とされることが多い。
私の雑感
解説と実際の差異
山羊座の解説を読むと、たいていのものは、情に薄く温かみのない星座だと書いているけれど、身の回りにいる山羊座の人と接していると、そのようなイメージからは程遠いと感じることがほとんどである。
確かに堅実な人が多いけれど、人柄としてはのんびりと穏やかで、どこか健気な人が多いように感じる。地星座の所以か、相手に同化するような共感力は感じないものの、温かみを感じないわけではない。
「現実」という象意
この山羊座のまとめ記事を一度書き終えた後、「現実」という象意にかなりの違和感を感じるようになった。それで、”現実のサイン”と書いていた部分を”具現化と責任のサイン”と書き直した。
山羊座が現実を信じる理由は、「ただそこにあるから」ということではないように思う。目の前にある現実をそのまま受け入れるのは牡牛座である。
では、山羊座はなぜ現実を信じるか?というと、「散々追求した理想を、苦労の末に具現化したものが目の前の現実だ」という信念なのではないだろうか。ベースには理想があると思えたのである。このように考えると、射手座からはじまり魚座で終わる終盤のフェーズには、すべて「人類の理想」という共通したテーマが横たわっていると考えることができ、納得がいく。