魚座(双魚宮)

アイキャッチ画像:魚座用

基本要素

名称

  • 星座名:魚座
  • 黄道十二宮名:双魚宮
  • ラテン語名:Pisces

区分

  • 2区分:陰・女性
  • 3区分:柔軟
  • 4区分:水
  • 昼夜区分:夜・5番目

支配星(Ruler)

  • 主支配星:海王星
  • 副支配星:木星

季節

  • 四季:早春
  • 二十四節気:雨水・啓蟄

 人生の時期

死後

ライフステージ

ライフステージとは、人生における魂の成長過程を示す。

I believe(我は信じる)

各要素から導き出される象意

学習した内容を踏まえて、私自身が考えること、感じるイメージなどを加えて再統合したものを示す。

  • 神秘
  • 夢・幻想
  • 霊魂
  • 信仰
  • 浄化
  • 癒し
  • 赦し
  • 憐憫
  • 犠牲・生贄
  • 逃避
  • 怠惰
  • 緩み
  • 混沌

基本性質

  • “神秘と抱擁”のサイン。人智を超えた、広大で不明確な世界を象徴する星座である。
  • 雪が雨に変わっていき、空気が緩み始める季節のエネルギーを持つ。生き物たちはまどろみながら、少しずつ近づいてくる春を感じている。
  • 水のエレメントと、柔軟の性質を持つ。水の流れそのものを示すが、とりわけ魚座は「大海」を象徴する。より発展的に考えると、すべてを内包し混沌とした「エネルギー体」としての宇宙を表すとも言えるだろう。水瓶座の宇宙の捉え方は構造的・原理的だが、魚座は構造や原理には価値を見出さない。
  • 支配星は海王星であり、魚座とほぼ共通した象意を持つ。一般的に海王星は、不可視領域・集合無意識を象徴し、あらゆるものの境界をあいまいにしていくはたらきがあると言われる。ぼんやりしていて得体が知れない存在なのに、人に及ぼす影響は強大である。
  • 柔軟宮としての二面性は「聖と俗」または「清と濁」で表される。しかし、この二面性とはあくまでも、人間の社会通念的な概念によってとらえた結果に過ぎず、常識や法律など社会的なことに価値を見出さない魚座にとっては、二面的であるという認識すらしないだろう。
  • すべてを無(混沌・集合無意識)に帰すという意味も隠し持っており、この中では「死」という概念すらも消え去ってしまう。魂やエネルギー体として(生命に限らず)すべてを捉えれば、それらの循環が延々と繰り返されているだけである。
  • 金星が高揚する星座でもあり、芸術に優れる性質を示すことがある。

長所としての現れ方

短所としての現れ方

その他の要素

惑星の品位・格式

  • 居所・盛(Dignity):海王星・木星
  • 高揚・興(Exultation):金星
  • 衰退・衰(Fall):水星
  • 障害・敗(Detriment):水星

身体の部位

  • 足(足首から下)
  • リンパ系

恒星

星座内でもっとも明るいもの。またはもっとも力を持つもの。

  • シンマ(γ星:3等星)
  • アルレシャ(α星:4等星) ※もとは別の星を指す名称だった模様。

方角

東南東

エピソード

ギリシャ神話

アフロディーテとエロスが、怪物テュポンから逃れるために変身したときの姿。

以下、Wikipediaより引用。

ギリシアでは、美の女神アプロディーテーにまつわる神話が伝えられている。ヘシオドスによると、アプロディーテーとその子エロースがユーフラテス川のそばを歩いていたところ、突然、怪物テュポンが現れた。驚いた2人はニンフに助けを求めて川に飛び込んだ。ある神話では2匹の魚が彼女らを背負って避難させたとし、また他の神話では女神たち自身が魚の形になって逃げたとしている。

Wikipedia – うお座

その他

魚座は古い星図では、人魚と燕の頭を持つ魚が紐で結ばれた姿で描かれます。これはエジプト神話に登場するイシスが、殺害されたオシリスを、燕となり魚となって探す姿に重ねられるでしょう。

秋月さやか「正統占星術入門」 学研研究社(1995年) P62

もう一つの説はバビロニアの宇宙的大女神アスタルテとその使者の燕とするもので、アスタルテが天地万物の創造者としての愛を司る女神であるところから、万物が冬の眠りから目覚める春の先触れとして燕を配したものでしょう。魚座は古来より水夫の星とも、詩人を世に送り出す星座とも言われ、海のように無限の可能性に満ちた星座です。魚座は「憐れみと贖罪の星座」であって、そこには涸れることのない涙と同情の泉があります。魚はローマ時代のキリスト教のシンボルともなっています。

ルル・ラブア「占星学」 実業之日本社(1995年) P47・48

 

私の雑感

魚座=最弱?最強?

魚座はもしかすると、一番成長前と成長後の差が著しい星座なのかもしれない。
よく「頼りなげな」という形容詞がつく魚座であるが、確かに揺れやすく弱いことは否定できない。しかし、その弱さから逃避せず自らと向き合っていくことで成長すると、神秘の領域から啓示を受けたり、全人類に対してとてつもなく深い愛情を示したりという、およそ常識では考えられないような能力を発揮できる可能性を秘めている。成長した魚座の力は、まさしく人智を超えた最強の救済者になると思う。

 魂の帰る場所=魂の生まれる場所

これは完全に私の想像だが、肉体の死を迎えて宿主を離れた魂は、集合無意識に帰り、溶けていく。その後また集合無意識の中でエネルギーの集中が起こり、新しい魂となって新たな宿主と出会う。魚座はこのような新しい魂の結晶化までのプロセスを意味する星座だと考えている。魂の溶解と誕生は、宇宙における星の死と誕生のイメージと一致する。

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