火星(Mars)

タイトルイメージ:火星

このページでは、火星の象意や特徴、考察したことなどを記載しています。

名称

  • 日本語:火星(かせい)
  • 中国語:熒惑(けいこく)
  • 英語:Mars
  • ラテン語:Mars

中国の五行思想において、「火」と関連付けられています。
火星の特徴は、やはりまず表面の色でしょう。赤く輝く様子は、炎や血の色を連想させたと言われています。また、光度が変化しやすいことや、逆行がよく起こることなどから、不安定な印象を持ったと思われます。これらが結びつき、火星は多くの文化圏において「不吉のシンボル」あるいは「戦争のシンボル」などとされました。

別名

  • 夏日星(なつひぼし)
    ※江戸時代ごろの日本における呼称のようです。
  • ネルガル
    ※古代メソポタミアの神話に登場する、戦争や疫病・死の神とされるネルガルと関連付けられたようです。一説には、ネルガルはメソポタミアの一地域の神であったようで、太陽神シャマシュと関連付けられたこともあるようです。想像にすぎませんが、もしかすると、太陽の持つ「負の側面」をシャマシュから分離された結果残ったのが、現在の役割なのかもしれません。
  • レッド・プラネット
    ※英語圏での別称です。見たまんまのやつですね。

シンボル

天体記号

画像:火星の天体記号

ローマ神話の神マルスの所持品である盾と槍がモチーフだと言われています。
オスを表す記号としても知られていますが、天体記号のほうがはるかに先にあったようです。

支配するサイン

火星は、♈牡羊座(白羊宮)の支配星(ルーラー)です。また、♏蠍座(天蠍宮)の副支配星(サブルーラー)です。

品位

  • 居所:♈牡羊座・♏蠍座
  • 高揚:♑山羊座
  • 衰退:♋蟹座
  • 障害:♉牡牛座・♎天秤座

数秘

9

天体と数の対応は、インド占星術から来ていると思うのですが、その中で火星には「9」があてられています。
※インド占星術は不勉強のためよくわかってはいません…。
「9」は、数秘では理想を意味します。その中には寛容性・ロマン、精神主義的な思想なども含まれ、一見火星のイメージとはマッチしていないとも思えるのですが、火星のエネルギーは高度に昇華すれば「理想に向かって突き進む推進力」となります。

象意

写真:火星全景

年齢域

36~45歳

太陽(26~35歳)に続く年齢域を表します。
火星のエネルギーを活かすために最も大切なことは、「何の為に」そのエネルギーを使うのかということが、自らの使命に結びついているかどうかです。
太陽の年代域において「魂の覚醒」が為され、自らの使命に気づいているかどうかによって、火星のエネルギーを昇華させることができるかどうかが決まります。

不純物を取り除き、正しく狙いを定めることが、火星のエネルギーを使用する上では大切かと思います。折角の強いエネルギーの振り向け先が曖昧だと、逆に振り回されてしまうでしょう。

人格の要素

  • 意欲
  • 衝動
  • 闘志
  • 勇気
  • 生存欲求
  • 男性性

身体部位

  • 頭部
  • 筋肉
  • 副腎 など

能力

  • 身体能力
  • 肉体的耐久力
  • 性的能力
  • 戦闘能力
  • 推進力

男性の場合

  • 男性としての魅力

分野

  • 情熱の対象
  • 行動範囲と行動力・傾向
  • 性的傾向
  • エネルギーの傾向
  • ストレスの傾向
  • 怒りの傾向
  • スポーツ

動作パターン

  • 推進
  • 獲得
  • 主張
  • 競争
  • 攻撃

作用

  • 興奮
  • 集中
  • 衝突
  • 激化
  • 傷害

事象

  • トラブルパターン
  • 問題解決の方法
  • 性的関係
  • 男性との関係
  • 身体の健康・傷害に関する事柄

人物

  • 男性
  • 事業化
  • 競争者
  • 軍人 など

女性の場合

  • 恋人
  • 配偶者

天体情報

写真:赤茶けた火星表面のクレーター

太陽系での位置

太陽系第4惑星

分類

地球型惑星(外惑星)

地球と同じように、主に岩石・金属で構成される惑星は「地球型惑星」と呼ばれます。
火星は地球型惑星の中で、唯一地球の外側に公転軌道を持つ「外惑星」です。

このため、火星を「社会天体」のひとつと考える人も多くいます。
本サイトでは、太陽から最も近い小惑星帯(アステロイドベルト)内にある火星は「個人天体」と考えています。

 

主な材質

地質

地表には酸化鉄が大量にあり、火星が赤茶けて見える原因となっています。
玄武岩・安山岩などが多いようですが、他にも硫黄・臭素など比較的色々な鉱物が見つかっているようです。

大気

  • 二酸化炭素(CO2):約95.3%
  • 窒素(N2):約2.7%
  • アルゴン(Ar):約1.6%
  • 酸素(O2):約0.13%
  • その他微細な元素

金星同様、ほぼ二酸化炭素で占められていますが、アルゴンという希ガスの一種が含まれているようです。
後ほど記載するのですが、火星は質量が地球の10分の1程度しかなく、重力もかなり弱いようで、大気圧が低いです。

サイズ

直径

6,794.4km

地球の約0.53倍
だいたい地球の半分くらいです。

質量

約6.4191 ×1023kg

リング

なし

自転

周期

約24時間39分35秒

地球とだいたい同じくらいです。

方向

赤道傾斜角(自転軸の傾き)

25.19°

赤道傾斜角も地球と同じような数値です。このくらいの傾斜角ということは、火星には季節が存在することになります。

公転

周期

約686.98日

約2年弱です。

軌道

離心率は0.093程度ということなので、あまり歪んではいないと思われます。

衛星

  • フォボス
  • デイモス

個人的な考察

写真:火星の極に見える巨大なドライアイス

どの文化圏でもほぼ共通したイメージ

金星とは違い、火星はどの文化圏でもほぼ共通したイメージをもたれたようで、だいたい「凶星」つまり不吉な星だと考えられています。
古代の人々には、よほど不気味に見えたのでしょう…。

トラブル・障害など、火星の管轄だとされたものには、辛そうなことばかりです。

「戦争」を象徴する星でもあり、非常に血生臭さを感じさせます。

「凶星」で片付けたくない

しかし、火星の根本的な象意を突き詰めていくと、「生存欲求」というキーワードに行き当たります。これは、生命体が持つ根源的な欲求です。
これこそが、本サイトにおいて火星を「個人天体」としている最大の理由です。
火星の象意がネガティブだからといって否定し続けていると、究極的には生存欲求そのものを失うことになり、自らを死に追いやってしまいかねないと思います。

人生において、トラブルを招いたり、障害が絶えなかったり、他者と争い傷つけてばかりになるのは、火星の力を注ぐべきところが本当にはわかっていなかったり、力を昇華できていない可能性が考えられます。
それは、「魂の覚醒」を経て乗り越えなければならないことがあるのだと知らせるサインでもあるでしょう。

昇華された火星の力は、その力の主にとっての真の活きる道を切り拓く剣になるのです。

コメントをどうぞ

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください