太陽たる獅子の座するところ

アイキャッチ:太陽の光と赤土の山々

猛暑の続く今頃は、獅子座の季節です。

獅子座といえば「王者のサイン」。太陽を支配星に持ち、並々ならぬ創造のエネルギーに満ちています。
そんなわけで、王者たる獅子座には、「派手」とか「自信に満ちた」とか「人の上に立つ」とか、そんなキーワードが頻繁について回ります。

しかし、私にはどうしても「王」の位置=「人の上」という考えは、違和感が大きいです。
「王」の位置は、他者の上ではないと思うのです。

昔、「王」という漢字について、次のように教わったことがあります。

もともと「王」という文字は、天と地の間にまっすぐに立ち、「人々の世界を支える人」を表している

と。
なるほどなあ…と思いました。

古代において、王に相当する存在は、部族や集落の繁栄のために神々に祈りを捧げる人のことを指したとも言われます。
そのためのツールとして様々なものが発達しました。暦などもここに深く関わっています。
時代が移るにつれて、ほとんどの文明では王の在り方が変わっていきました。自然の法則を知り、その中を渡り歩くための特殊な知識を持つ王は、やがて「人の上に立つ」権力者となり、現在のイメージができたのだと。

しかし、元々の位置が「天と地の間」ということは、それは「中心」だと言うことです。
自らを律し、天と地の間にまっすぐ立って、世界を支える。

地球から見れば頭上にある太陽も、宇宙空間では太陽系の中心に座して、自らがその軸となっています。他の天体の上に存在しているわけではありません。

私の周りには獅子座生まれの方が非常に多いですが、獅子座の方を見ていると「派手」というイメージを持った方はむしろ極めて少ないです。
それよりも、どこかどっしりとした安定感というか、落ち着きを感じさせる方が多いように思います。
虚勢を張ることが獅子座の性分なのではなく、人生の様々な経験を通して、自らの揺るぎない軸を強く作るのが真のテーマなんだと思います。

自らの中心にしっかりと座することで揺るぎない軸ができ、そこにエネルギーが十分に充填されたとき、大きな創造力となって開花するのでしょう。

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