オポジションは、コンジャンクションに次いで力あるアスペクトです。「衝」とも呼ばれます。正反対に位置する天体・感受点によって形成されます。
太陽と月がオポジションの状態になることを「満月」と言います。
象意
- 対向・対峙
- 常時の強い緊張
- 二者択一
- 補完(ポジティブ)
- 反発(ネガティブ)
アスペクトの特性
まずは、このアスペクトの特性をまとめます。
度数
180°
関連する数秘
2
360を 2 で割ると180となります。自己と他者の対比、感受性を示します。
記号
斜めに引かれた短い線の両端に、小さな円がくっついています。
メジャーorマイナー
メジャー
イージーorハード
ハード
オポジションは、常時の強い緊張をもたらすと言われます。オポジションとなっている天体同士はなかなか休まることがありません。
当サイトでのオーブ
オーブとは、許容範囲とみなす度数のことです。
ネイタル・トランジット単体他
±10°
2重円・3重円等のトランジット他
±3°
アスペクトとは何か?については、次のリンク先ページをご覧ください。
解説
天体同士でオポジションを形成する場合、2つの天体はまるで綱引きをするかのように、相手の力を互いに外に向かって引っ張り出そうとします。そのため、具体的な行動や資質として顕在化しやすいと言われています。
象意のあらわれ方の例
オポジションの力を使いこなせていない場合、多くは天体が示す要素同士が対立している状態となります。
例:太陽-月のオポジション(=満月)
意志と感情が対立します。自分が目指す人生の在り方と自分が快適でいられる在り方が真逆となったり、仕事上での振る舞いと私的な場面での振る舞いが正反対であったりします。
アスペクトの力を「使う」
アスペクトは、そのアスペクトを持つ対象者の意志によって、理想的に使うことができます。
理想的な使い方とは?
オポジションの力の最も理想的な使い方は「補完」です。補完とは、互いに不足している要素を補いあうことで完全体となり、より優れた状態をもたらすことです。これによって、その力を強い個性として味方につけることができます。
理想的に使うには?
例えば、先述の太陽-月の例では、なぜ自分の内面において意志と感情が対立しているのか?を注意深く探っていきます。オポジションの場合、一見わからなくても深層部分において何らかの共通点を見出すことができます。これは、オポジション自体の特性でもあります。正反対にいる相手とは、鏡に映る自分でもあるからです。
人生の様々な経験や悩みを通してこの課題を乗り越えると、意志─すなわち明確化した魂の目的によって、月という感情の器は最高の輝きを放ちます。自らの心の在り方が夜闇を照らす最大の灯りとなり、太陽の示す自己像の実現のために、自らを励まし続けるのです。
特別なオポジション
一部のオポジションには、名前がついています。
満月
満月とは、太陽と月のオポジションです。「望(ぼう)」とも「望月(もちづき)」とも呼ばれます。満月は、新月から数えておおむね15日後に起こると思われがちですが、ずれることもよくあります。これは月の軌道が楕円形であり、満ち欠けの速度が一定にならないためです。暦の「十五夜」と実際の「満月」が一致しないことがあるのはこのためです。
関連する複合アスペクト
オポジションが関連する複合アスペクトは数多くありますが、その一部を次に紹介します。
メディテーション
「調停」とも呼ばれます。3個以上の天体で形成されます。オポジションを軸として、その間にトラインを形成する天体が入り込む状態です。このとき、トラインの反対側はセクスタイルとなります。
常時強い緊張状態にあるオポジションを、その名のとおり調停・仲裁します。緊張状態が緩和されて安定性が加わり、軸となっているオポジションの強い推進力を扱いやすくなります。
その他
Tスクエア・グランドクロスについては、スクエアのページにて紹介いたします。カイトについては、トラインのページにてグランドトラインとともに紹介いたします。