2018年8月11日:獅子座の新月(部分日蝕)

アイキャッチ:日蝕

今生きている命たちが
光り輝かなければ
この世界は暗いままだ
世界の灯火とは今を生きる魂だ

全ての魂は誰かの灯火だから
その輝きは必ず誰かが必要としている
それは今生きている命のためでもあり
これから魂として生きる者のためでもある

信じる者にとっても
信じない者にとっても
等しく今宵は転生の門が開き
命という姿になるための乱舞が起こる

我々の歩んだ短くも長い時間の中で
我々はこのことをいつしか忘れた
進化とよばれる成長の中で前だけを見つめ
我々は科学を愛し科学的精神を蔑んだ

形骸化した科学の栄光を讃えることを選び
自然と宇宙の恩恵と畏敬をいつしか拒んだ
科学は永遠に偉大なる神秘と共にある
その原則を失ったならば
科学とはもはやただの兵器にすぎない

かつて歩んできた道筋の中に
今我々が大切な原則を取り戻すための
多くの鍵が眠っていることに気づいた人が
この世界に表れ始めている

それは他愛ない小さな灯火であるだろう
当然だ
人など実に小さな存在なのだから

それでも我々はまだこの世界に
生かされているのだから
気づき始めた人たちはたとえ孤独でも
その身に宿した魂をひとつの灯火にしてほしい

この世界の灯火とは今を生きる魂だ
それは遥か遠い過去の時代から
これから先の果てしない未来の時代にも
永遠に変わらないこと

連綿と続く過去の軌跡に眠る多くの鍵とは
過去の誰かがその魂の灯火で照らしてきた
かけがえのない命の証であり
我々の智慧の原石でもある

今を生きる我々の魂もいつか
生きるための肉体を失い霧へと溶けるのだろう
そのとき果たして未来への智慧を残せるだろうか?
かけがえのない命の証として

トランジット図:2018年8月11日 18時58分


今回の表現のテーマ

新月=「決意のとき」という解釈を軸に、それがどのような決意なのかを考えます。

  • 無数の意志の輝きが世界に溶けて、初めて世界は形作られる
  • 進化とは未来に進むことという解釈が愚かな思い込みだと知り、置き去りにされてきた真理の鍵を求めにいく
  • 置き去りにされてきた真理の鍵とは、かつての誰かの輝きが化石と化したものである

解釈について

表現するテーマを決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。

チャートの主体

「国家の基盤である民衆の根源的欲求の集合体」と考えています。

留意事項

  • ネイタルを読み解くような解釈の中にマンデーンのおおまかな解釈を取り入れ、「時代背景」「情勢」として考えています。
  • アングル・ハウスについては、「日本/東京」での観測値を採用しています。
  • 今回使用したホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」です。

背景に漂う空気感

人々の「生きたい」という欲求は、大きな集合となるとやがて進化への欲求へと発展します。人々の中にその欲求があったからこそ人類の世界は発展してきたのでしょう。しかし今、その進化の中で顧みられなかったことへの重要性を問われています。進化とは決して「前だけを見て進むこと」ではありません。むしろ今突き付けられている課題は、遠い過去からの歩みのなかで置き去りにしてきたものを顧み、これから先の進化のために失われつつある智慧や価値を探し求め直すことです。

さて、ここ最近は主にジェンダーバイアスの問題をきっかけに世論が大きく沸き立った印象があります。特にインターネット上の沸き立ちぶりは激しかったなと思います。

この先も話題はいろいろと飛び交うでしょう。一方、様々な問題の論点はいつまで経っても適切に定まらない傾向が出ると思われます。そうこうしているうちに、世論が全体的にぼんやりした感じになり、せっかく議論を求めはじめた国民の熱も冷める可能性が高いです。完全に火を消したようにはならないと思いますが霧散した感じ、あるいは逆に、指摘すべき問題の的が増えすぎて混乱をきたすことも考えられます。

結果的に私たちはまだまだ彷徨い続けることになるのでしょうが、未来と過去の軸の中に現在のありようをしっかりと置いて、世の中を見つめなおしたり、物事を考えたり、意見を述べることの大切さを引き続き学ぶフェーズなのだろうと思います。もしかするとそれは、多くの人々にとってある意味、非日常を感じるものなのかもしれません。

根拠とした要素

アングル(ASC・MC)が指し示すサビアンシンボルと、それに対するアスペクトから考えています。

ASC(集合的エネルギーの出発点)

♒水瓶座27°「切り倒され、のこぎりでひかれた樹木は、冬の薪の供給を確実なものとする」

解説用:ASCとアスペクト

サインの基本概念とサビアンシンボルの象意

水瓶座は「叡智」「理」「自立」「進化」「技術」「科学」「人類」「未来」「独創」「普遍性」などを示すサインです。このシンボルは、水瓶座の象意のうち「自立」と「進化」について言及しています。

このシンボルでは、自然の中を生きてきた別の命の力を絶ち、人類の発展のために利用する様が描写されています。
自然の中から生まれたにもかかわらず、ある時、その中のものとは全く異なるものを創り出して、人類は発展を遂げてきました。そこから少しずつ、人類は自然界とのつながりから外れ始め、「科学」と名付けたその力で他の命たちとは異なる世界へと遠ざかりながら、さらなる進化の道を模索しようとしています。

…と、こんな風に多くの人々は考えているのではないかと思います。

このシンボルには確かにそのような意味が込められています。しかし私は、このシンボルからはもう少し深く考えられることがあるだろうと思っています。人類はどれだけ進化しようとも、元は自然界から生じた生命体です。もし完全に自然界からのエネルギーを受け取れない状態になったら、生きていられるのか疑問を感じるためです。

自然界には大きな恩恵も脅威もあり、一体になって生きるということはその両方の影響を100%受けるということですから、生きるも滅ぶも100%自然界に委ねることになります。人類は主に、そのどうにもならない脅威から身を護るために知恵を絞り、進化という形にしてきました。今わかってきたことは、同時にそれが原因で豊かな恩恵をも受けられなくなってしまっていた ということです。

ただ「それがわかってきた」というだけ。

しかしながら世の中を見ていると、科学技術偏重主義か自然回帰主義か、どちらかの声ばかりが拡声されていて、「科学とは何か」を問い直そうとする人をほとんど見ることはありません。それが見つめなおされない限り、人類の進化はこれ以上理想的な方向に進むことはないと、私個人は思っています。

このシンボルの最後には、切り倒された樹木が、人々の暮らしを暖め、厳しい冬を生き抜くための力になってくれている様子を表しています。それは、どんなに自然から離れて独力で生きているように錯覚していても、自然は結局は何かしらの恩恵をいつも人類に与えてきた という意味ではないのでしょうか。そこによくよく感謝して、科学の在り方と人類の進化の方向性を見直すことが、今、一種の生命体としての我々に課せられた真の課題なのではないでしょうか。

成立しているアスペクト

  • ASC・土星・天王星-小三角

ASCの象意が実現するように助けている配置だと感じます。恐らく人々は、既存の価値観から脱却して新しい世の中の在り方を作り始めようと、少しずつ動き出すのだと思います。その先駆けとなるような小さな片鱗が見えてくるといいですね。

ASCルーラー(支配星)の状況

今回のASCの支配星は天王星です。天王星は♉牡牛座・第2ハウスに位置しています。

解説用:ASCルーラーとアスペクト

成立しているアスペクト

  • 金星-セスキコードレート
  • 火星-スクエア
  • 海王星-セミスクエア
  • 天王星・土星・ASC-小三角

ASCの支配星である天王星は、ASC自体と直接アスペクトを持っているので、ASCの象意を引き立てています。小三角はとても建設的なアスペクトであり、前向きな姿勢を感じます。ハウスは第2ハウスですから、前向きな動きが生まれるきっかけは景気状況の急変あるいは不正の暴露によるものではないかと思います。

小三角以外のアスペクトはすべてハードで、中でも数ヶ月間続いている火星とのスクエアが目立ちます。火星と天王星はどちらも行動的な天体です。これらがスクエアで関わるということは、天王星が示す分野に急進的で激しい展開があることを暗示しています。

MC(集合的エネルギーが向かう先)

♐射手座10°「古代の神殿の左側の部分で、ランプが、人間の形の容器のなかで燃える」

解説用:MCとアスペクト

サインの基本概念とサビアンシンボルの象意

射手座は「探求」「思想」「哲学」「教育」「真理」「高次の精神」「野性と知性の同居」「運動性」「冒険」「宗教」「遠方」「異郷」などを示すサインです。このシンボルでは、射手座の象意のうち「真理」「高次の精神」「探求」がクローズアップされています。

古代の神殿とは古い時代から変わっていない真理、左側とは左半身を示し、無意識に世界を捉えている右脳との関連を意味すると言います。人間の形の容器の中に灯る火は、直感的な理解と、その理解への意欲=探究心の象徴。神聖な世界や人の精神性への理解を永久に求め続けることを象徴しています。これは人が人であることの、ひとつの理由であるのかもしれません。そして、これから先の世界が豊かに発展するための条件のひとつでもあるでしょう。

ところで、このシンボルで示されている真理や高次な精神への探求心は、未来方向ではなく過去方向に向かっています。それも果てしなく遠い過去です。しかし、私たちのように占術に携わる者や占いというものが好きな方は、きっとこういったものを求める感覚がわかると思います。

過去という膨大な時間の積み重ねの中から人類全体が吸収できたものなど、ほんの少しの知識に過ぎないのです。そして、その生存の過程で切り捨ててしまった、あるいは「切り捨てさせられた」優れた叡智はまだまだ山のようにあるはずで、現代人はそれらを少し掘り起こして、不完全な理解や解釈の下に、この時代の中で使用しているにすぎないのです。古代の叡智に敬意をはらい、探求し続けることは、とくにこれからの時代を構築するために不可欠な要素となるでしょう。しかし、未来とは過去と現在を統合することで築かれていくもので、現在から過去を分離して見出すものでも、過去を偏重してそこに回帰しようとすることでもありません。これが注意すべき点です。

過去の膨大な遺産と向き合うことは大切なことです。そして、それを少しでも正しく知ることでしか、より良い未来は築けないのです。学ぶということ自体、どうやったって、過去を見つめることでしかできないものなのですから。

成立しているアスペクト

  • 水星-トライン
  • 海王星-スクエア

日々の生活や安全にかかわる分野においていろいろな意見が交わされたり、一方ではこれからの社会のあり方についての理想を求める思いが膨らみやすく、結局着地点を定められないように見えます。答えはまだ出ない といった感覚でしょうか。

MCルーラー(支配星)の状況

今回のMCの支配星は木星です。木星は♏蠍座・第8ハウスに位置しています。

解説用:MCルーラーとアスペクト

成立しているアスペクト

  • 新月+水星-スクエア
  • 木星・海王星・冥王星-小三角

木星が入るハウスの分野は、その期間中の主な潮流を示しているなと感じます。今回は第8ハウスということで、海外経済や株式、投資信託などについての動向が多くなるのではないでしょうか。ここ最近のこの分野に関する大きな出来事といえば、先般表面化した日銀の個人向け投資信託の誤計上ですね。いったん話題になった後すぐに後方に追いやられていますが、これから1ヶ月程度の間にまたクローズアップされるのではないかと思います。

木星は、対象を拡大させる影響力とともに「楽観」の要素をもちます。新月や水星に対してかかるスクエアは、この「楽観」的な姿勢が過剰に表れる可能性を示唆しています。


社会の基本的な動向

今回の新月の要素と成立しているアスペクトから、基本的な動向を考えます。

解説用:新月とアスペクト

考えられるこの時期の状況

施政者は再び国政の表舞台に出てきて、発言力を強めてくるでしょう。国家の安全保障や行政のあり方、あるいは外交方面や通貨価値・国家の信用レベルなどのことを話題の中心に据えてくるのではないかと考えます。楽観的な発言や見通しが増えるだろうと思いますが、そのような施政者に対する批判や不信感もまた強くなるでしょう。全体的に物事はスムーズに進まず、すったもんだしそうに見受けられます。

根拠とした要素

新月のサインおよび新月とアスペクトをとる天体との関係から考えています。

新月のサインとハウス

今回の新月は「♌獅子座・第6ハウス」に位置しています。

サインの基本的な概念

獅子座は「創造」「意志」「表現」「顕示」「賞賛」「悦楽」「遊戯」「誇り」などを示すサインです。エレメントは「火」、クオリティは「不動(固定)」。支配星に太陽を持つ、まさに太陽を象徴するサインです。「私が私であるということ」とその理由を、全力でダイナミックに表現する力を持ちます。また、自らの輝きによって「他者を照らす」力と役割を併せ持つサインでもあります。

♌獅子座の月(第6ハウス)

一般的な解釈では、次のようなことを示します。

  • 堂々とした態度と旺盛な奉仕精神で、自らに与えられた役割を引き受けようとする
  • ストイックな生活・労働環境に、明るく華やかな空気を持ち込む
  • 大きくハッキリとした感情表現を、自らに与えられた環境の中で行う

♌獅子座の太陽(第6ハウス)

一般的な解釈では、次のようなことを示します。

  • 「他者を照らす」という役割を完璧にこなそうとする
  • 誰かから与えられた役割や義務の中で、自己表現を完遂しようとする
  • 人生上の困難は自らの輝きを高めるための修行であると心得、多くの困難に挑戦する

成立しているアスペクト

今回の新月に対するアスペクトは次のとおりです。

  • 水星-コンジャンクション
  • 金星-セミスクエア
  • 木星-スクエア
  • 土星-セスキコードレート
  • 冥王星-クィンカンクス

新月にコンジャンクションしている水星の影響により、施政者も国民もメッセージを発しようとする欲求が自然と高まると考えられます。ただ、注目は集めそうですが、話の論点が定まらなかったり、ずれてばかりを繰り返したりして、非常にストレスがたまりそうです。


補助要素

新月のはたらきをサポートする天体に焦点をあててみます。

水星

解説用:水星とアスペクト

水星は♌獅子座・第6ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

  • 新月-コンジャンクション
  • 木星-スクエア
  • 海王星-クィンカンクス
  • MC-トライン

新月と隣り合っている水星は、行政などの分野においてはっきりとした言論表現や意見交流を実現したいと願う人々の欲求を示していますが、過剰な楽観性や煽られるような雰囲気などによって混乱させられそうです。ただ、意見を出したり自分の力で考えたりすることが今まで以上に大切であるという「雰囲気づくり」には一役買えるのではないかとみています。

金星

解説用:金星とアスペクト

金星は♎天秤座・第7ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • 新月-セミスクエア
  • 火星-トライン
  • 土星-スクエア
  • 天王星-クィンカンクス

本来のサインへ戻ってきた金星は、同じく本来のサインである山羊座にいて厳格な性質が強調されている土星から強烈な戒めのエネルギーを投げかけられています。一見すれば金星にとって辛そうなアスペクトですが、天秤座とは土星が高揚するサインでもあります。

天秤座が土星の力を受け入れると、万事に完全性や公正さを求める性質がより強調され、これはこれで天秤座というサインが本来持っている性質のひとつが強調されることになります。今回の場合、金星と土星は直接スクエアを形成しているため、かなりきつい形で表面化すると思います。外交への取り組みを活性化したかったり、融和策を用いようとしても、それだけを出してしまうとうまくはいかないでしょう。

火星

解説用:火星とアスペクト

火星は♒水瓶座・第12ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • 金星-トライン
  • 天王星-スクエア
  • 海王星-セミスクエア

火星は第12ハウスに入ります。ここ最近の全国的な議論を求めるエネルギーは一旦霧散するか、逆に歯止めが効かなくなるほどに加熱する可能性も考えられます。

土星

解説用:土星とアスペクト

土星は♑山羊座・第11ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • 新月-セスキコードレート
  • 金星-スクエア
  • 土星・天王星・ASC-小三角

現在の土星は、粛々と現代社会の無駄や不合理を削ぎ落とそうとしている時代の要請を象徴しています。変革を求める空気の醸成を支持し、ご都合主義的な施政に対しては批判的な精神を向けようとしています。しかし、土星は議会を示す第11ハウスにあるものの、現在国会は動いていません。果たしてこの土星の象徴する動向を担うのは何になるのか?がよくわからず気になります。地方政治あるいは国際政治になるのでしょうか。

海王星

解説用:海王星とアスペクト

海王星は♓魚座・第1ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • 海王星・木星・冥王星-小三角
  • 水星-クィンカンクス
  • 火星-セミスクエア
  • 天王星-セミスクエア
  • MC-スクエア

海王星を基準としたアスペクトは、全体的に悩ましいものが多く形成されています。海王星の影響が方々に出ているときというのは、海や霧の中で「もやもやと揺れ動く」ような状態が起こりやすく思います。水瓶座にある火星も、牡牛座の天王星もこの海王星からセミスクエアという悩ましげなアスペクトの影響を受けており、それらの天体が象徴している革新的なエネルギーはストレートには表現されず、彷徨うことになるでしょう。

冥王星

解説用:冥王星とアスペクト

冥王星は♑山羊座・第11ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • 冥王星・木星・海王星-小三角
  • 新月-クィンカンクス

小三角の頂点を形成する冥王星は、海外経済や株式市場の活発な変動と世論の混迷を強化するようにもどことなく見えます。そして、その悩ましい影響を新月に対して与えそうです。

ただ、小三角の意味を肯定的に考えるなら、もう少し違った解釈ができます。

仮に、人々がこれからの社会形成に対して物質的に無欲で純粋な精神性を示すことができるならば、国内情勢に浄化の機運が起こり、他国からの評価が下がり続けている流れに歯止めがかかり、国家への信頼は回復するでしょう。今は動いていませんが国会やそこに参加している議員、地方自治体などによる現体制への変革要求の動向があれば、この新月の期間は、不規則に揺れ動きながらも人としての高い精神性を取り戻した社会機構の再構築に大きな意義をもたらすターニングポイントとなるでしょう。

おそらくですが、これを象徴するのは、次の新月直前に行われる沖縄県知事選挙であると思います。


今このときを生きる人へ

今回の日蝕のメッセージも、基本的には先回の月蝕時のものと関連しています。あなた自身の輝きをもって何を、誰を、照らしだしていくのか?ということがテーマです。

先回の月蝕の際に問われた姿勢を本格的な社会活動の場で示すために、自己のスタイルを整えて打ち出していくタイミングのように思います。それは今までの習慣の中にはなかったことかもしれず、人によっては非日常の中を生きている感覚を覚えるかもしれません。しかし、よくよく見ればこの国も世界も異常事態だらけです。もしあなたの認識している日常の日々が、そんな異常事態そのものである世界から切り離されたものだと感じているならば、実はそれはすでにあなたの意識によって隔離された世界であって、現実と呼ぶには程遠いものでしょう。

あなたがこれまで目指してきた自らの進化や発展の方向性や意義は、本当に意味や価値のあるものだったのか?今そこに少しでも疑問があるならば、じっくりと問い直してみてください。また、あなたがこれまで、自らの日常を侵食されないようにと考えて必死に遠ざけてきた世界があるならば、それこそが現実の大部分であるということを受け入れていく時なのかもしれません。あなたもまたこの混沌とした世界の中に生きているのです。

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