ホロスコープに用いられる占星術での「ハウス」というものについて簡単に解説します。ここでは、一般的に用いられるハウスシステムの多くに共通する基本的な部分についてのみ記載します。
ハウスとは
ハウスとは、ホロスコープを作成した際に12の部屋のように区切られる空間を指します。
サインはどちらかといえば天文学的な方角を示す概念だと言えますが、ハウスはこれとは異なり、あくまで「対象者が存在する地球上の地点から見た12方位の空間」です。
ハウスとサインの違い
ハウスは「地上での出来事やその分野」「環境」を示す概念です。
一方、サイン(黄道十二宮)は、いわば天体やハウスに対して「色を与える」概念です。
ハウスは、占星術で使用されるサインが12個になった影響を受けて12個に整えられていったのではないかと考えられています。
注意
現在世界に存在するハウスシステムによっては、ハウスの数が12でないものも存在します。詳細はここでは割愛します。
ハウスシステムとは
ハウスシステムとは、ハウスを分割する様々な方法のことです。別ページにて解説しています。
ハウスの役割
ハウスは12の分野に分かれることで、簡単に言うと「対象者の一生」を示しています。おおまかな領域区分によって、それぞれ象徴しているものがあります。
現在多く用いられるハウスシステムでは、地平線や子午線(アングル)によってハウスの領域を大きく分割し、対象者の意識世界を分類して捉えることができます。
※領域区分の分割基準がアングルでないハウスシステムもあります。
地平線(ASC・DES)での分割
地平線は、星々が見えるか見えないかを分ける原始的な意味を持つ線です。ここで分けられた世界は、それぞれ次のような領域となります。
- 地下部分=「本人が持つ私的意識と環境」
- 地上部分=「本人が持つ公的意識と環境」
天球上の子午線(MC・IC)での分割
天頂と天底を通って南北を貫く天球上の子午線は、対象者の意識世界を東西に分割し、東側が天体の上昇側、西側が天体の下降側となります。子午線で分けられた世界は、それぞれ次のような領域となります。
- 天体上昇側=「自分が主導権を握る意識や環境」
- 天体下降側=「他者の影響を受けやすい意識や環境」
注意点
このページで解説しているハウスの概念は、高緯度地域など特殊な環境を除いています。
ハウスの象意
各ハウスの象意については、今後それぞれ別ページに記載してアップロードしていきます。アップロードした際、随時ここにリンクを設置していきます。
第1ハウス
第2ハウス
第3ハウス
第4ハウス
第5ハウス
第6ハウス
第7ハウス
第8ハウス
第9ハウス
第10ハウス
第11ハウス
第12ハウス