2019年1月21日:獅子座の満月(皆既月蝕)

アイキャッチ:月蝕

責任の名のもとに
背負ってきた荷物は
本当に背負わなければ
ならなかったか自らに問え

責任とは罪悪感という
呪いとは違うのだから
それがただの呪いなら
今ここで投げ捨ててゆけ

拘束具によって保証される
安全と安定を欲する
奴隷でありたくはないと
心のどこかで願うなら

身軽になったその時
空から聴こえる甲高い
トランペットの音色に
ただ導かれ歩いてゆけ

得体の知れぬ音色に
呼応して歩むなど
わかりやすい生き方では
決してないだろうが

笑いたい者はただ
笑わせておけばよく
蔑みたい者はただ
蔑ませておけばよい

身の安全と引き換えに
人生を差し出し続けることが
真に是であるならは
差し出したものを取り戻そうなどと
誰一人思うはずがないだろう

善を追求したはずがいつしか
悪に姿を変えるということは
人の歴史の中に五万とある話だ
反省し真の善を求め直すしかない

進化とはいつも突飛であり
自らの輝きと孤独を受け入れた者に
もたらされる天の祝福である

淡い妄想に光を与え真の夢とせよ
熱を帯びるまで輝く時こそ
未来は誕生するのである

トランジット図:2019年1月21日 14時15分58秒

今回の表現のテーマ

満月=「あらわれた結果を受け止め自己を見つめなおすとき」という解釈を軸に、それがどのような意味なのかを考えます。

  • 要らない荷物を投げ捨てる。
  • 遠くからの呼び声に呼応し、自分が思う限界を超えた行動を起こす
  • 思い切った行動を制限しようとする価値観を刷新し、突飛な行動によって大きく動いていく自らの運命を受け入れる。
  • 新しい現実の種は果てない夢の中からしか生じない。夢の純度をあげるには夢の中断による妄想止まりを乗り越え、高める必要がある。

考えられるこの時期の状況

月相図のチャートから読み取った内容から、この満月の影響を受ける時期の社会状況を要約してまとめます。

背景に漂う空気感

社会の闇が立ち込め、鬱屈した重々しい空気に満たされた状態の中、そんな空気をただ耐えるだけの在り方に嫌気がさしている、あるいは耐えられる限界を迎えている人々はある意味開き直り、「このどうしようもなくダメになってしまった社会を作り直すにはどうしたらいいか?」というところに意識を向け始める。そんな流れがやってきているのではないかと思います。

未来への道を切り拓くために必要なのは夢の力です。これまでの空気の鬱屈感が重い分だけ、この時期人々が見る夢は容易に拡大しやすく、非現実的な美しい理想に向かいやすいという危険性があるでしょう。とくに、このような人々の集合的な無意識の領域を、実際のイメージやメッセージとして表現する人が現れると、多くの人々はそのイメージを見せてくれる人のもとに吸い寄せられるように集まり、その結果として何らかの社会運動が発生するという可能性もあります。

ただ、仮に少し危険な大衆扇動が起こったとしても、それも人間社会の成長にとっては必要なプロセスなのかもしれません。夢の力が人々の邪心を洗い流せるほど究極に純度を高められるなら、それはそれでいいのかもしれませんし、夢に惑わされた結果大きな痛手を被ったなら、その時人々は夢から醒め、現実の中に息づく未来を追い求めはじめるのでしょうから。

社会の基本的な動向

先日の日蝕では、日本国内においては恐らく改憲中心の政策の強固な推進姿勢が目立つだろうと書きました。この月蝕ではそれ以外の大きな問題を示しているように思います。

「蝕」の影響は、次の蝕を迎える半年ほど継続すると言われます。この間に起こってくる大きな動きは恐らく国内・海外両方の経済事情の変化が中心かと思います。現時点では世界銀行の突然の総裁交代、EUのイギリス離脱などがあります。これらをはじめ、日本企業の株価下落、ひいては日本国債の信用度の問題などが出てくる可能性も考えられます。また、今回の月蝕はとりわけ「信頼できる価値基準の変化」についてスポットライトが当たっているように思いますので、ブロックチェーンなどの新技術あるいは金本位制の導入国があらわれることなどによる貨幣価値の変化などにも今後注目していきたいところです。

他にクローズアップされている点は、国会と地方自治体で相次ぐ選挙による政局図の加速度的な変化、外交問題の楽観姿勢とそれに反する深刻化、軍事・医療・労働環境の規制緩和などによるタガのはずれなどです。正直なところ現在の日本には問題があまりにも多すぎて、事象の的を絞ってみようとしても多くが該当してしまい難しいところだと感じます…。


解釈について

この「解釈について」というセクションでは、チャート解釈にまつわる占星術の技術的な内容を記載しています。
技術的な内容に興味がない方は、この「解釈について」のセクションを飛ばしてお読みください。

根拠とした各要素と詳細

表現するテーマや主解説の内容を決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。

前提

解釈の前提条件は次のとおりです。

チャートの主体

「国家の基盤である民衆の根源的欲求の集合体」と考えています。

留意事項

  • ネイタルを読み解くような解釈の中にマンデーンのおおまかな解釈を取り入れ、「時代背景」「情勢」として考えています。
  • アングル・ハウスについては、「日本/東京」での観測値を採用しています。
  • 今回使用したホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」です。

「背景に漂う空気感」を導き出した要素

背景に漂う空気感は、アングル(ASC・MC)が指し示すサビアンシンボルと、それに対するアスペクトから考えています。

ASC(集合的エネルギーの出発点)

♊双子座27°「重荷を背負った個人に、破産を通じて社会が再出発の機会を与える」

解説用:ASCとアスペクト

サインの基本概念とサビアンシンボルの象意

このシンボルでは双子座らしい刺激に満ちた表現が用いられています。過去に由来する苦痛に満ちた状態を強制終了させられ「身軽になる」「余計な束縛から解放される」ことで、新しいスタートを切る様子が示されています。

成立しているアスペクト

  • セクスタイル
    • 天王星
  • クィンタイル
    • 火星

未来に対する不安や抑圧からの解放を象徴するシンボルによくマッチするアスペクトだと思います。「ここからどうやって未来を創っていこうか?」とアイディアを練っているかのようです。

ASCルーラー(支配星)の状況

今回のASCの支配星は水星です。水星は♑山羊座・第8ハウスに位置しています。

解説用:ASCルーラーとアスペクト

成立しているアスペクト

  • Tスクエア
    • ノード軸
    • 満月軸(太陽)
    • 冥王星
    • 天王星

米中貿易摩擦やイギリスのEU離脱に関する決議などをはじめ、海外の経済状況や株式に関する分野において、おそらく大変大きな混乱を招くような出来事が発生し、日本でもその影響を受けて激変期を迎えることになるのでしょう。もしかするとASCのシンボルは、そのショックが大きいが故に、「もう開き直ってなんとかするしかない」 という、ある種の諦めとともにメンタルを切り替えるタイミングがきたということを示しているのかもしれません。

MC(集合的エネルギーが向かう先)

♓魚座7°「ラッパを吹く女性」

解説用:MCとアスペクト

サインの基本概念とサビアンシンボルの象意

このシンボルでは、♓魚座の象意のうち「天啓」とこれによる扇動を示します。

少女は神の意志を感じ取り、人々を導くためにラッパを吹くと言われます。その結果、人々は通常では理解できない神の言葉を、純粋な存在によって奏でられるラッパの音色を通して感じ取ります。知性での理解を超え、心の領域なのか、それすらもはっきりしない何らかの感覚によって感じ取った言葉のないメッセージによって、通常では考えられないほどのモチベーションを掻き立てられ、何らかの存在に対する奉仕や献身のための行動をとっていきます。

成立しているアスペクト

  • コンジャンクション
    • 海王星
  • スクエア
    • 金星
    • 木星
  • セミスクエア
    • 冥王星

ともすれば現実の世界のことなど簡単に逸脱してしまいそうな、「拡がりすぎた夢」を思わせるアスペクトだと感じます。

開き直りによって心の重荷が外れたのはいいけれど、その結果、人々はあまりにも現実離れした夢を追い求めて行動するという結果になるのかもしれません。

MCルーラー(支配星)の状況

今回のMCの支配星は海王星です。海王星は♓魚座・第10ハウスに位置しています。

解説用:MCルーラーとアスペクト

成立しているアスペクト

  • スクエア
    • 金星
    • 木星
  • セクスタイル
    • 土星
  • セミスクエア
    • 太陽
    • 天王星
  • セスキコードレート
  • セミセクスタイル
    • 火星

MCルーラーはMCとコンジャンクションしていて、形成されるアスペクトもMC自体と共通しているものがあります。金星・木星とのスクエアがそれです。この組み合わせは一般的に、やや倒錯的な理想の拡大を示します。政府・与党を示す第10ハウスの中に海王星が滞在し、その海王星とのあいだにこのようなアスペクトがタイトに成立するということについて、あまり良い印象はありません。

第10ハウス海王星を「方針のはっきりしない政策の推進」と考え、第6ハウスの金星・木星をそこに絡めると、年末に決定した出入国管理法絡みの動向を示しているのではないかと推測できます。つまり、結局中身が空っぽのままの出入国管理法にまつわる諸々の事柄が、この時期の社会の変遷のメインになるのではないか?ということです。

なお、今回の満月は月蝕であるため、この影響はおよそ半年間継続するものと思われます。

「社会の基本的な動向」を導き出した要素

今回の満月の要素と成立しているアスペクトから、基本的な動向を考えています。

解説用:満月とアスペクト

根拠とした要素

満月のサイン・ハウスおよび満月とアスペクトをとる天体との関係から考えています。

満月のサインとハウス

今回の満月は「♌獅子座・第2ハウス」に位置しています。対となる太陽は「♒水瓶座・第8ハウス」に位置しています。

サインの基本的な概念

♌獅子座-♒水瓶座のラインは「希望」「創造」「オリジナリティ」「カリスマ性」などを示します。またこの対は、水瓶座は「(過去からつながる)未来」、獅子座は「現在」の時間軸を意識しています。

♌獅子座の月(第2ハウス)

一般的な解釈では、次のようなことを示します。

  • 自らの存在感を輝かせるために物質的安定を欲する
  • ごく自然に「華」となれる雰囲気を活かし、周囲からの注目を集めることによって自らの財産を充実させる

♒水瓶座の太陽(第8ハウス)

一般的な解釈では、次のようなことを示します。

  • 拘束された環境の中で改革を起こすという使命を果たそうとする
  • 革新性に満ちた精神と思想をもって、他者から受け継いだ運命を生きようとする

成立しているアスペクト

今回の満月に対するアスペクトは次のとおりです。

  • Tスクエア
    • ノード軸
    • 天王星
  • セスキコードレート
    • 金星
    • 木星
    • 海王星

第2ハウス-第8ハウスでの満月ですので、やはり金融の環境・株式市場や世界経済の影響が大きく出ることを示していると考えられます。

日本ではあまり報道されていないようですが、 世界銀行の総裁が交代になるというニュースが今月初めに出てきました。韓国系アメリカ人である現総裁は任期を大幅に残したまま辞任することになり、その後継候補にトランプ大統領の長女も入っているとのことです。世界銀行は国連と密接に関わっている銀行で、実際には一つの銀行ではなく、複数の国際金融機関をまとめてそう呼んでいるそうです。貧困の削減や発展途上国にある金融機関への融資を主な活動としている機関です。

世界銀行の総裁は暗黙の了解のもとにアメリカから選出されており、そのときの大統領が指名しています。そのため、世界銀行はアメリカの政策のスタンスと密接な関係を持っていると言われています。キム総裁はもともとオバマ前大統領の全面的な支持を受けていたことや、民主党寄りのの施策を展開していたため、トランプ大統領とはそもそも方針があっていなかったのでしょう。中国がいま世界銀行からかなりの融資を受けていると思われますが、この融資がストップする可能性もありそうですので、またかなり情勢が変わってくるのではないでしょうか。

このようなことをはじめとした環境の変化によって、今後半年の間に日本にも大きな影響が出てくるものと思われます。何らかの予期せぬハプニングを伴う可能性も高いでしょう。また、諸事項において、楽観的な態度がピンチを切り抜けるための正しい判断を鈍くさせるかもしれません。

補助要素

満月のはたらきをサポートする天体に焦点をあててみます。

金星

解説用:金星とアスペクト

金星は♐射手座・第6ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

  • コンジャンクション
    • 木星
  • スクエア
    • 海王星
  • トライン
    • 火星
  • セミスクエア
    • 太陽
  • セスキコードレート
    • 天王星
  • セミセクスタイル
    • 土星

これからの半年間の間に、 軍事や医療、外国人労働者関係においてそれぞれの分野のタガが外れていき、規制緩和や負担の増大などが際限なく拡大していくのでしょう。

火星

解説用:火星とアスペクト

火星は♈牡羊座・第11ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

  • スクエア
    • 土星
    • 冥王星
  • トライン
    • 金星
    • 木星
  • クィンタイル
    • 太陽
  • セミセクスタイル
    • 海王星

火星は自分自身が滞在するハウスを支配しています。国会などの議会は白熱しそうですが、外交問題の進展などに関してはかなり強力な圧力・ブレーキがかかる可能性があります。ただ、そういいつつも問題点を徹底的に追及する動きもなかなか活発になりそうです。議会の開催の結果として何らかの法案などが成立するという可能性は低めだと思われますが、もし成立するものがある場合、内容が曖昧であるか、ちょっと斜め上方向の内容になるかもしれません。

木星

木星は♐射手座・第6ハウスに位置しています。アスペクトは次のとおりです。

  • コンジャンクション
    • 金星
  • スクエア
    • 海王星
  • トライン
    • 火星
  • セミスクエア
    • 太陽
  • セスキコードレート

木星は第7ハウスを支配しています。同盟国やその周辺諸国などをはじめとした外交先に対してはひとまず寛容な姿勢を演出することになるでしょう。この見方に従えば、現在関係がひどく怪しくなっている韓国との間でも、あからさまな嫌悪感を示して相手を刺激するようなことはあまりないのでは?と思います。少なくともまだしばらくは。

土星

土星は♑山羊座・第7ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • コンジャンクション
    • 冥王星
  • スクエア
    • 火星
  • セクスタイル
    • 海王星
  • セミセクスタイル
    • 金星
    • 木星

第7ハウスに入った土星の支配先は、今回太陽が入る第8ハウスです。タイトとは言えませんが、土星は冥王星とコンジャンクションを形成しています。このアスペクトは、大変大きな変化と、そこに至るまでの重く厳しい沈黙を示すものです。
主にイギリスのEUからの合意無き離脱を示していると考えます。外交問題の雲行きはなかなか怪しそうに思えます。

天王星

解説用:天王星とアスペクト

天王星は♈牡羊座・第6ハウスにあります。アスペクトは次のとおりです。

  • Tスクエア
    • 満月軸
    • ノード軸
  • スクエア
    • 水星
    • 冥王星
  • セミスクエア
    • 海王星
  • セスキコードレート
    • 金星
    • 木星

満月の軸とノード軸どちらをも半分に折るような位置に天王星がいます。したがって、天王星はそれぞれの軸に対してTスクエアを形成しています。

国会においても今年は参議院選挙の年ですが、今回の月蝕付近の日程でも多くの県で知事選挙が順に開催されるようです。このように今年は選挙が多く、国政も政局に変化が合ったり、地方自治体においては何らかの革新的な試みに挑戦するなどの兆しが表れてくるかもしれません。

冥王星

解説用:冥王星とアスペクト

冥王星は♑山羊座・第7ハウス終盤にあります。アスペクトは次のとおりです。

  • コンジャンクション
    • 水星
    • 土星
  • スクエア
    • 火星
    • 天王星

第7ハウスと第8ハウスのカスプに乗っかるような位置にいる冥王星は、土星と同じように、イギリスのEUからの合意なき離脱を表す意味があると思います。また冥王星は第6ハウスを支配していますので、軍事と外交が絡む領土問題の進展がさらに深刻化することを表示しているとも考えられます。


あとがき:今このときを生きる人へ

新しい年も半月ほど過ぎました。皆さんの中には、何か今年一年の兆候となるような出来事にすでに遭遇した方もいらっしゃるかもしれません。

私自身の例で恐縮ですが、年明けから数ヶ月ほどの時間を使って新たに取り組むことを決め、着手したところです。このため少し生活状況が変わっており、気がついたら一日が終わっているというような毎日を過ごしております。

実は、今取り組んでいることは、もともとそこまで積極的にやろうと思っていたことではありませんでした。むしろ「あまり気が進まないけど…」というような心持であったのですが、いざスタートしてみたところ、自分が期待していなかった収穫が非常に多く、疲れはしますが大変充実しております。とくに、私にとってそこにいる人々に恵まれたことが、もっとも大きな収穫だと感じています。

昨年は、そこまでひどくはなかったものの思うように展望が開けず、霧の中を彷徨っているような感覚とともに悶々とした状態が続いておりましたが、それも自己変化のための重要なプロセスであり、いまようやく内面の準備が整って再度目に見える形で動き始めたのかな?と思っております。

さて、今回の月蝕図で最初のカギとして示されているのは「余計な束縛からの脱却」です。その人の置かれた状況によっていろいろだと思いますが、人によっては「開き直り」とか「強引な切り替え」「投げやり」などの状態になるかもしれません。また、展望の暗い話題ばかりが蔓延している社会においてもそんな感じの展開になってくのかもしれません。内容の良し悪しの問題はありますが、ただただ何もせず暗く重い空気にのしかかられ「このままずっとふさぎ込んでいてもしょうがない」のは間違いありません。

現代のこの国に生きる私達に必要なことは、やはり人生上の価値観を変化させることでしょう。それは、本当に自分の心や魂が満たされる人生とはどのようなものかを、ひとりひとりが自分に真剣に向き合うことでしか得られない答えです。地位や経済的な安定は確かに結果としてわかりやすいもので、また全く意味がないというものでもありません。しかし、各人が一様にそれを求める必要はないし、地位や経済的な安定を生み出している要素そのものを、社会全体としてもっと多様にしていく必要はあるでしょう。

これまで続いてきて凝り固まってしまった価値観を否定することは、進化のために必要なプロセスです。しかし、人々が何度も繰り返している失敗として、その「否定した価値観をそっくりそのまま捨ててしまう」ということがあります。これは大変危険です。これをやってしまうと、人々は同じ過ちを何度も何度も繰り返すという結果を招くだけになってしまいます。既存の全否定から発生するのは進化ではなく、ただの堂々巡りです。個人レベルにおいても、社会レベルにおいても、これは同じことです。

ときおり静かな時間もありますが、今の時代は全体として衝撃的なまでの変化を実現していくのだと、そのようなメッセージばかりが繰り返し示されていると毎回思います。

神の呼び声たる音色がもし聞こえるなら、それは決して大きくないのではないか?と私は思います。示威的に大きな呼び声を使う人は、集団が大きな声のほうに流されていくことを知っています。ですから、何らかの大きな呼び声が聞こえてきた時、自分の中の良心や純粋な尊厳に照らし合わせてみてください。また、多くの多様な人と意見を交わしてみてください。

穏やかな日々をどれだけ望んでも、それはこの先数年は叶わないでしょう。 あらゆるものに対する価値観の変貌は、恐らく拒んでも強制的に行わされることになるのでしょう。ただその時、一人一人が人としての心や肉体、魂の存在を決して忘れないようにしていたいものです。誰かや何かの奴隷に成り下がらないために。自らの人としての尊厳を明け渡さないために。

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