調和のために増やしてきた仮面が
いつしか調和を乱しているなら
捨てる時はきっと今
公福のために築いてきたお城が
いつしか青空を忘れさせたなら
出ていく時はきっと今
弱い自分を守ろうとして持った刃が
世界の全てを傷つけてきたのだと
目覚める時はきっと今

月相図のメッセージを詩にする
今回の表現のテーマ
新月=「決意のとき」という解釈を軸に、それがどのような決意なのかを考えます。
- 自らの中に封印し続けてきた無垢な心を呼び起こし、他者によって映し出される自らの未熟さを顧みる
- 「現世で幸せになるために生まれてきた」という、人として生きる原義を素直に受け入れる器を整え、その目的のために試練に満ちた人生に立ち向かう
月相図をとおして社会を眺める
月相図のチャートから読み取った内容から、この新月の影響を受ける時期の社会状況を要約してまとめます。
背景に漂う空気感を要約する
4月1日 11時41分、新しい元号「令和」が発表されました。その直後にあたる今回の新月の月相図では、 起点となるASCが♎天秤座13°です。♎天秤座は公平と調和の実現を目指すサインであり、新元号の発表を受けて、新しい時代に真の平和の実現を願う人々の想いがそのまま表れているように思います。
この想いの裏には、大きな緊張と鬱屈した想いが同時に横たわっています。しかし、同時に人々はそれでも懸命に前を向こうとしています。たとえそれがわかりやすく表れていなくても。
現在の、このひどく生きづらい社会を改善するためには、私たちは互いを見つめ、互いの姿の中に映し出される自らの未熟な姿を直視しなければなりません。そこに伴うおそれを自覚し、立ち上がることが、この時期に呼び醒まされるべき意識でしょう。
社会の基本的な動向を要約する
動きが大きい分野
大きく動き、人々の関心が集まるのは外交の分野のようです。外交といってもいろいろな国が相手になるわけですが、今回は恐らく東アジアと中東の国々との関係性に注目が集まるのではないかと考えられます。
とくに、東アジアの国々は日本にとっての隣国たちであり、本来は手を取り合うべき相手なのに、根深い問題が山積み(であるかのように振舞われているの)で、民衆レベルでの話はさておき、国同士ではなかなかスムーズな外交関係を築けていません。それでも、表面的な嫌だという感情に捉われているばかりでは前に進みません。
♈牡羊座15°で成立する新月は、本来ならば、余計な力を抜いて素直になり自己を純化させることで、ひとつの生命としての自らを自然界に順応させようとする意識のあらわれを意味します。しかし、それが国として素直に発揮されることは今回難しそうに思えます。
新月の影響を受けやすい分野
政府・与党の動向
統一地方選挙もあり、柔和で親密なムードを演出したいと願っているものの、強気の姿勢が災いしてか、野党や国民の厳しい批判にさらされるシーンが多くなると思われます。
国会の動向
与党の圧力が強い状態ですが、各種問題の追及姿勢を堅固に維持するものと思われます。
その他の分野
国内と海外の経済
日本から見て、海外経済は比較的堅調な推移に見えるものと思いますが、果たしてそれがどこまで真実なのかはわからない…という感覚を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。火種もあるので、少なくとも安泰という感じではなさそうです。
国内の景気は恐らくあまりテンションは高くなく、低調な雰囲気でしょう。不況の前触れを感じる人からの警鐘に近いサインも出てくるかもしれません。しかし、期間中ずっと景気の水準が下がり続けるといった感じではないでしょう。時折持ち直しながら推移していくものと思われます。
法律関連
「出入国管理法」や「働き方改革関連法」などの労働に関わる法律に焦点が当たりやすいものと思われます。これらの法律は4月1日より順次施行されていますが、これからようやく詳しい情報が流されることになっていくのでしょう。それも一気にではなく徐々に。
医療・食糧などの分野
伝染病の類かウイルス性のもの、がん、あるいは中毒症状の目立つものなどの新しい治療法について何らかの話題があがるかもしれません。また、新しく夢のある食糧に該当するものとして、たとえば「ゲノム編集」食品についての特集番組などが組まれ、情報が流れ始めるかもしれません。
国土の状況
暖かくなってきていますが、もしかすると寒さが厳しい日が多めになるのでしょうか?また、事故や建造物の異常などの事柄にも気をつけて見守っていきたいと感じます。
解釈について
以下は、占星術のチャート解釈にまつわる技術的な内容を記載しています。
技術的な内容に興味がない方は、この「解釈について」のセクションを飛ばしてお読みください。
根拠とした各要素と詳細
表現するテーマや主解説の内容を決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。
前提
解釈の全体条件は次のとおりです。
チャートの主体
「国家の基盤である民衆の、根源的欲求の集合体」と考えています。
留意事項
- ネイタルを読み解くような解釈の中にマンデーンのおおまかな解釈を取り入れ、「時代背景」「社会情勢」として考えています。
- アングル・ハウスについては、「日本/東京」での観測値を採用しています。
- 採用しているハウスシステムは「レギオモンタナス法」です。
- ホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」を使用しています。
「背景に漂う空気感」を導き出した要素
背景に漂う空気感は、アングル(ASC・MC)が指し示すサビアンシンボルと、それに対するアスペクトから考えています。
ASC(集合的エネルギーの起点)

サビアンシンボル
♎天秤座13°「真昼の暑い時間帯に、男が昼寝をする」
サインの基本概念を踏まえたサビアンシンボルの象意
このシンボルでは♎天秤座の象意のうち「自己調律」「顕在意識と潜在意識の統合」などが示されています。
考えすぎて頭がヒートアップしたら、一度スイッチを切ってクールダウンすることで、平静を取り戻し、自分の持ちうる知力を適切に運用することができます。睡眠は、そのための最たる方法です。
人は、切羽詰ってストレスフルになってくると、自律神経の機能が確実に狂ってきます。そのため疲労していても眠ることができなくなり、知的パフォーマンスが顕著に落ち、メンタルのダメージも回復できなくなるものです。このことをよく知っておくと、自己調律に大変役立つと思います。
成立しているアスペクト
- Tスクエア
- 新月・土星
- クィンカンクス
- 金星
- クィンタイル
- 木星
強い緊張状態の中で懸命に平静を保とうとしている、あるいは危ういバランスをリセットしようとしているように見えます。
「顕在意識と潜在意識の統合」というテーマから考えると、少し興味深いことがあります。
今回の月相図のASCは、現在の日本国憲法可決時点(=始原図)の太陽の位置と全く同じ度数です。これは、日本の新しいスタートを意識した結果、人々の無意識下に刷り込まれているかつての日本のスタート時点の空気を回顧しているようにも捉えられます。ある意味、現憲法の精神がそのまま生きられるか死に絶えるかの瀬戸際にある現在の状況を反映しているかのようでもあります。
ASCルーラー(支配星)の状況

今回のASCの支配星
金星(♓魚座・第5ハウス)
成立しているアスペクト
- ステリウム
- 海王星・水星
支配しているハウス
- 第1ハウス(世論・国全体の空気感)
- 第8ハウス(海外経済・株価)
夢見る力を最大限に高められたような金星であると言えるでしょう。浮世離れしたような夢が巨大に膨らんだようなエネルギーは、世論や海外経済の見え方などに大きな影響を与えています。
MC(集合的エネルギーが向かう先)

サビアンシンボル
♋蟹座14°「贅沢なダイニングホールで、客たちが大宴会のあと、リラックスしている」
サインの基本概念を踏まえたサビアンシンボルの象意
このシンボルは♋蟹座の象意のうち「現実での充足」「団欒」を示しています。
互いに心を赦し和気あいあいと過ごせる人々がいて、豊かな食事と暖かな空間にも恵まれて。現実の世界に生きていることにしみじみとした充足感を感じている様子が描き出されたシンボルです。平和あってこそ実現されるシーンであるともいえるでしょう。
成立しているアスペクト
- Tスクエア
- 新月・土星
- メディテーション
- 土星・水星+海王星
- トライン
- 金星
- クィンタイル
- 天王星
シンボルによって示された平和の願いの実現には、まず隣人との良い関係を構築すると言う試練があり、国の基盤となる国土に根付いている問題を解決する必要があるということをアスペクトが示しているように思います。夢を見るのはいいけれど…といったところでしょうか。
MCルーラー(支配星)の状況

今回のMCの支配星
月(♈牡羊座・第7ハウス)
成立しているアスペクト
- スクエア
- 土星+冥王星
- セミセクスタイル
- 海王星
支配しているハウス
- 第10ハウス(政府・与党)
対外姿勢や外交での動向がそのままこの時期の最終的な空気感の醸成に影響すると思われます。粗野で計算のない外交であった場合、確実に国民や野党からの批判の的になるでしょう。
「社会の基本的な動向」を導き出した要素
新月のサイン・ハウスおよび新月とアスペクトをとる天体との関係から考えています。

新月のサインと滞在しているハウス
今回の新月は「♈牡羊座・第7ハウス」に位置しています。
サインの基本的な概念
♈牡羊座は「誕生」「開拓」「生存本能」「自己実現」「無垢」「先導」などを象徴するサインです。
一般的な解釈例:♈牡羊座の月(第7ハウス)
- パートナーに対して無垢な心を向ける
- 相手に対して率直な心情を述べて付き合おうとする
一般的な解釈例:♈牡羊座の太陽(第7ハウス)
- 対人関係の中で自らの先駆性を自覚し、先導力を発揮しようとする
- 正直さを身上として、対峙者との協力関係の中で生きる
成立しているアスペクト
今回の新月に対するアスペクトは次のとおりです。
- スクエア
- 土星+冥王星
- セミセクスタイル
- 海王星
- セミスクエア
- 金星
- クィンタイル
- ASC
今回の新月が支配しているハウス
- 第10ハウス(政府・与党)
- 第11ハウス(議会・地方自治体・友好国)
正直で無垢な性質は、適度に磨かれなければ、粗暴さや無鉄砲な性質として発揮されることが多くあります。土星と冥王星のスクエアは、そのような無鉄砲さが招く試練や危機などについて警告しているように見受けられます。
新月の影響は、政府・与党の動向や、国会・地方自治などに直接表れてきそうです。現在はちょうど統一地方選挙の真っ最中でもあり、かなりわかりやすいあらわれ方になるかと思います。
新月のルーラー(支配星)の状況

今回の新月の支配星
火星(♊双子座・第8ハウス)
成立しているアスペクト
- セスキコードレート
- 土星
- セミセクスタイル
- 天王星
新月の支配星が支配しているハウス
- 第7ハウス(外交・同盟)
第8ハウスの示す海外経済の動向は、日本の外交政策に直接影響を受ける形になりそうです。火星はわかりやすく火種となることがあり、何らかの経済トラブルを暗示しているようにも思いますが、アスペクトがメジャーではないので、そこまで影響力が大きいものとは思えません。
その他注目したい天体とハウス
注目したい天体やハウスに焦点をあててみます。
第4ハウスとハウスルーラー

ハウスカスプ
♑山羊座14°
ハウスルーラー(支配星)
土星(♑山羊座・第4ハウス)
成立しているアスペクト
- コンジャンクション
- 冥王星
- ノード軸
- グランドクロス(カーディナル)
- 新月・ASC・MC
- セクスタイル
- 水星+海王星
- セスキコードレート
- 火星
第4ハウスのカスプ(=IC)の支配星である土星は、カスプのほど近くに滞在し、冥王星ならびにノード軸とコンジャンクションを形成しています。また、新月・ASC・MCとはカーディナルサインのグランドクロスを形成しています。このことから今回のチャートにおいて、土星の影響力はかなり大きいと考えられます。
土星と冥王星のアスペクトは、権力による強力な支配とそこから生じる根深い問題を示します。この支配力は、第4ハウスが示す国土環境において発揮されることになりますので、結果として国内全体が無意識に感じる窮屈さが増すのではないかと考えられます。またこの表示は、ここ数年の鬱屈した空気感と沈黙の維持が、いまも変わらず継続している様子を表しているようにも思います。
土星はこれから、冥王星との正確なコンジャンクションを形成するフェーズに入ります。正確なコンジャンクションを形成するころに、世論の緊張の極大化とその決壊が起こるのではないかと考えています。ただ、そのためのきっかけがこの時期の出来事として何かしら歴史に刻まれるのかもしれません。
あとがき:今このときを生きる人へ
2018年の大変動を受けて始まった2019年も、先日春分を過ぎ、新元号の発表も経て、いよいよ現実社会も目に見える形で動き出してきたと感じます。昨年はあまり激動の実感がなかったという方も、今はきっと激動を実感しておられるのではないでしょうか。
現在の空気感は、物事の始まりや「開拓」を意味する♈牡羊座の新月にふさわしいものだと感じます。人は誰一人として、この先どうなるかなんて正確に知ることはできません。良い結果になろうが、悪い結果になろうが、結局行動しなければ、結果は何一つ生じません。ですから、これからの未来がどのようなものになるかということは全人類にとって未知であり、私たち一人一人が全力で行動した先にのみ、未来はその姿を見せてくれるのです。
「新しい時代が始まる」という今の空気は、「元号」という一見化石のようなシステムが生きているからこそもたらされるもので、日本人のみが味わえる大変特別なものだと思います。おそらく二度と味わえない、この時代の空気に乗っかって、どうかあなたの人生も、今この時から新しく切り拓いて行って頂きたいなと願っています。