何食わぬ顔をして街を歩く人
その顔の下には
皆それぞれの傷跡
世界に満ちているはずの色
その歓びの陰には
乾いた心たちの呻き
夜明けの到来が叫ばれる時代
果たして夜明けとは
違わず希望の象徴なのか
果たしてその叫びは今我らのものか
声失いつつあれど
祈りまで殺されてはならぬ

月相図のメッセージを詩にする
今回の表現のテーマ
満月=「あらわれた結果を受け止め自己を見つめなおすとき」 という解釈を軸に、それがどのような意味なのかを考えています。
- 夜明けは希望か
- 祈りという命綱
月相図をとおして社会を眺める

月相図のチャートから読み取った内容から、この満月の影響を受ける時期の社会状況を要約してまとめます。
この満月の影響を受ける期間は、次の新月までです。
背景に漂う空気感を要約する
実際に次の時代を構築しようとする意識が表面化することを感じ取れる期間となりそうです。夏ほどの紛糾した空気感はなく、また希望の色一色に染まっているわけでもありませんが、これからの社会動向に対して人々は何となくソワソワするものと思います。
世論自体はかなり重い状態が続き、皆思ったような発言はできないでしょう。しかし圧力がかかればかかるほど「本音を言いたい」思いやそのための力は沈殿し、凝縮されていきます。今後然るべき時にそれは噴出することになると思います。夏から引き続き、2019年秋分直前の現在は、そのための序章としての役割を担っていると言えます。
決断の前の迷いの時期でもあるでしょう。個人レベルにおいても、人生上の様々な選択肢を前に迷い悩む人々の姿が見えるかもしれません。天体配置において柔軟宮(変動宮)が優勢だと、正しい選択を追い求めるあまり、迷いに迷って決断できない傾向が強まります。今回は海王星によって意味が強調されている♓️魚座の満月軸に射手座の木星が加勢し、さらに迷いの傾向が強まっていることが示されています。理想追求の欲求が極限まで高まる人が出やすいかもしれません。
ただ、悩むことは悪いことではありませんので、今大いに悩むこと自体が後の決断にとって重要な役割を果たす可能性も高いです。今悩んでいる方は、「今は大いに悩む時だ」と思った方が良いでしょう。これは、ひいては社会全体でも同じことが言えます。
社会の基本的な動向を要約する
動きが大きい分野
法律・貿易
♍️乙女座方向の天体集中が続いている関係で、今回の満月図では第9ハウスに天体が集中しています。このため必然的にこの分野の動きが大きいことが示される形となっています。
先般内閣改造が行われたことは、この点と明確に関連していると考えられます。後述しますが、今回の布陣は前回の改造とは異なり、トップと意図や行動原理の異なるメンバーがほぼ見当たりません。同調者か、意志を持たないために操作しやすい人材によって揃えられた印象があります。このように強権性の発揮は相変わらず継続されていますが、これを示しているのは山羊座に滞在している冥王星と土星とのコンジャンクションです。まだしばらく続きますが、この状態がそこまで長く続くわけではありません。
来年末に♒️水瓶座0°で成立するグレートコンジャンクションが節目となるはずですが、その時どのような結果が導き出されるのかは、それまでの期間に私たちが起こした行動次第だと思います。
教育
教育に関することも忘れないようにしたいです。人々の理想が高められるのは良いことですが、中身のないものに引きずられていくのは良くないことです。何が役に立つもので、何が役に立たないものなのかを常に見誤らないようにしたいですし、実利だけではなく、人としての豊かな精神性も正しく養えるものであるかどうかを合わせて見極めながら意見したいものですね。
満月の影響を受けやすい分野
外交
貿易とともに外交分野の動きにも注目してみましょう。この両方が掛け合わさるのが、アメリカからの武器購入や農作物の購入協定に関する問題と、韓国との摩擦になるでしょう。先日起こった台風15号の被害がかなりひどいため現在ニュースで取り上げられていませんが、そのような時こそ、人目につかないように物事が動かされているものです。
その他の分野
不可視領域
ここに少し期待を持ちたいなと思っています。というのも、今年の春分以降の月相図においては、ことごとく海王星が入っていた通り、日本国内ではその動向に関するがほとんど浮上せずにいたからです。少しは傾向が変わるでしょうか。
解釈について
以下は、占星術のチャート解釈にまつわる技術的な内容を記載しています。
技術的な内容に興味がない方は、この「解釈について」のセクションを飛ばしてお読みください。
根拠とした各要素と詳細
表現するテーマや主解説の内容を決めるにあたって月相図から読み取った内容を、以下に整理してみます。
前提
解釈の全体条件は次のとおりです。
チャートの主体
「国家の基盤である民衆の、根源的欲求の集合体」と考えています。
留意事項
- ネイタルを読み解くような解釈の中にマンデーンのおおまかな解釈を取り入れ、「時代背景」「社会情勢」として考えています。
- アングル・ハウスについては、「日本/東京」での観測値を採用しています。
- 採用しているハウスシステムは「レギオモンタナス法」です。
- ホロスコープ作成ソフトウェアは「Amateru」を使用しています。
「背景に漂う空気感」を導き出した要素
背景に漂う空気感は、アングル(ASC・MC)が指し示すサビアンシンボルと、それに対するアスペクトから考えています。
ASC(集合的エネルギーの起点)

サビアンシンボル
♑️山羊座2°「人間の魂が、新しい体験を切望するあまり、肉化を求める」
サインの基本概念を踏まえたサビアンシンボルの象意
このシンボルは♑️山羊座の象意のうち「具象化」「現実の構築」を強力に求める度数です。
何かを作り上げたいという欲求を人が抱くのは、魂の願望であるから。しかし、その目的のためにはどうしても肉体を持たなければ実現しない。つまり、現実の物理的な世界に降り立たなければなりません。
理想を物理的な形に表したいという強烈な欲求の元に、魂という存在は肉体の中に宿って降りてくる。決して何も為さないまま還りたいなどと思っているわけではないということを暗に示しているシンボルでもあります。
成立しているアスペクト
- スクエア
- 水星+金星
- トライン
- 天王星
少し浮き足立っているような、ソワソワしている様子を感じさせられます。変化することそのものに対しては割と肯定的なようです。
抗えない力を乗りこなしながら変化していこうとする意気の結集した結果であるのでしょう。
ASCルーラー(支配星)の状況

今回のASCの支配星
土星(♑️山羊座・第1ハウス)
成立しているアスペクト
- コンジャンクション
- 冥王星
- ノード軸
- メディテーション
- 冥王星+ノード軸・火星
- 火星・海王星
- トライン
- 太陽
- 天王星
理想の実現欲求の高まりに伴う行動の加速化を冷静に見張るような配置です。この時期の世論は重くなったり圧力がかかりやすい傾向ですが、その分真剣さを帯び、多くの人々が起こす気の弱い行動や迷いやすい心に対してある種の覚悟をもたらそうとしています。秋分、あるいは秋分後の最初の新月にあたる次回の♎️天秤座の新月のころに、その覚悟がはっきり固まると良いなと思います。
MC(集合的エネルギーが向かう先)

サビアンシンボル
♎️天秤座22°「雄鳥の声が日の出を告げる」
サインの基本概念を踏まえたサビアンシンボルの象意
このシンボルは♎️天秤座の象意のうち「調律」にまつわる意味を持ちます。
自然界の力への同調によって、自らの持つ資質を世界に示す様子を示すシンボルです。力を乗りこなすために自らをチューニングして整えた結果として、雄鶏は夜明けを告げる存在となります。
また、「今が夜明けの時である」というお告げのような意味も持ちます。
成立しているアスペクト
- スクエア
- 冥王星
- クィンカンクス
- 月
- セミセクスタイル
- 太陽
眠っていた時は目覚め、この満月は新しい激動のフェーズの幕開けを示しています。夢見の時は終わり、いよいよ後戻りができない時がやってきたということです。おそらく世論の高まりによって、多くの人々が一様にそのタイミングの到来を感じることになるでしょう。
MCルーラー(支配星)の状況

今回のMCの支配星
金星(乙女座・第9ハウス)
成立しているアスペクト
- コンジャンクション
- 水星
支配しているハウス(第10ハウス以外に)
- 第5ハウス(エンターテイメント・投機・人口・秘密の暴露)
ちょうど先日、日本では内閣改造が行われました。布陣を見ますと、これまでで最も統一された印象を感じられるものではないかなと感じます。統一されている要素とは、首相の側近か同盟者か、100%命令に従う人であるかという点です。発言通り、憲法改正をどうしてもやり抜きたいという意図が感じられます。
パッとした話題性としての効果はあると思いますが、果たして本当に意図通りに機能するかどうか?それはまた別の問題でしょう。
「社会の基本的な動向」を導き出した要素
満月のサイン・ハウスおよびアスペクトをとる天体との関係から考えています。

満月のサインと滞在しているハウス
今回の満月は「♓️魚座・第3ハウス」に位置しています。対となる太陽は「♍️乙女座・第9ハウス」に位置しています。
サインの基本的な概念
♍️乙女座 – ♓️魚座のラインは「献身」「治癒」「奉仕」「調整と浄化」に関わっています。
参考:一般的な解釈例 ♓️魚座の月(第3ハウス)
- 常に揺れ動く感情を美しい言葉に変換することを欲する
- 言葉を超えて心を通わせられる交流を身近な世界に求める
参考:一般的な解釈例 ♍️乙女座の太陽(第9ハウス)
- 人類の精神的進化のために自らの人生を捧げ、役割を果たそうとする
成立しているアスペクト
今回の満月に対するアスペクトは次のとおりです。
- コンジャンクション/オポジション
- 火星
- 海王星
- Tスクエア
- 木星・火星・海王星
- メディテーション
- 火星・海王星・冥王星
- セミスクエア(セスキコードレート)
- 天王星
今回の満月が支配しているハウス
- 第7ハウス(外交・同盟国・敵国)
- 第8ハウス(信用・海外経済・株)
欲を離れ、穢れのない純粋な理想を追い求めて突き進もうとするエネルギーの強い時期だと言えます。それと同時に、何が正しいのかをどこまでも追い求めようとするあまり、道に迷いやすい時でもあるでしょう。
美しい幻想を見せられると、それに強烈に引っ張られる危険性も感じられます。罠にはまらないようにするためには、常に広く幅のある視野を失わないことが大切になります。
人々の関心が向かう先として、この時期はとくに教育の分野に注目しておきたいところです。初等教育も高等教育も、今等しく岐路に立たされています。教育の理想の何たるかを決定づけるのは、為政者ではなく市民でなくてはなりません。
また、教育とはそもそも学校のためにあるものではありませんし、仕事に就くためにあるものでもありません。人が日々をより賢く生き、自立や自律を助け、成熟した精神を養い、人間という種の存在をより洗練されたものに発展させるための能力を磨くものです。私たちはその存在意義を忘れないようにしていなければなりません。忘れてしまえば、教育の本来の在り方は簡単に権力に侵されてしまうでしょう。
満月のルーラー(支配星)の状況

今回の満月の支配星
海王星(♓️魚座・第2ハウス終盤)
成立しているアスペクト
- コンジャンクション
- 満月軸
- オポジション
- 火星
- Tスクエア
- 満月軸・火星・木星
- メディテーション
- 満月軸・火星・冥王星
- セクスタイル
- 土星
- Nノード(Sノード:トライン)
海王星はギリギリ第2ハウスにあるため、国内経済状況や金融機関などの状況を表しているものだと見なせます。海王星の基本的な象意は「不明瞭化」ということで、この分野は混迷し、さらにこの時期の話題性の主体になるとも考えられます。
また、♍️乙女座にある火星との正確なオポジションは、理想面を無尽蔵に膨らませる作用となり、その実現のために大変ナーバスになることを示すものです。信用を獲得しようとする行動を取るのは良いことですが、小さなことにとらわれすぎて舵取りがうまくいかず、散漫な行動となることもあるかもしれません。下手をすれば日本はさらに世界からの評価を下げるでしょう。
その他注目したい天体とハウス
注目したい天体やハウスに焦点をあててみます。
木星

位置
♐️射手座16°(第12ハウス)
成立しているアスペクト
- Tスクエア
- 満月軸+火星+海王星
今回の月相図で気になったのは第12ハウスに木星が入ったことです。この木星は満月の軸をちょうど半分に折るような位置にあり、Tスクエアを形成しています。際限ない理想の拡大により拍車が掛かることが暗示されています。また、木星のスクエアは「楽観性の過剰」という意味もあります。口語的に言うなら「調子に乗る」といったところでしょうか。
ただ、これまであまり動きがわからなかった水面下世界の動きが突然わかってくるのかもしれないという期待もあります。木星が入ったハウスの事象は、嵐のように派手な動きを示すことがあり、これによって物事が明らかになることがあるからです。
知りたくない結果が待っていたとしても、知ることができるということは基本的には良いことだと私は思いますので、この木星が示す流れに期待したいところです。
あとがき:今このときを生きる人へ
またしても日本に被災地が増えてしまいました。本当にそこら中に大きな災害の被災地が点在する状態になっている現在の日本。毎日のニュースがとても辛いですね…。
今年はもうどれだけやられたのでしょうか。日々をささやかに生きている人々も、それ以上に何の罪もない多くの生き物たちも、各地で悲惨な災害の被害を受けて、ますます皆疲弊していっています。そのことを思うと、またさらに辛いです。
疲弊は自然と沈黙につながっていきます。叫ぶにはエネルギーが必要ですが、そのために回せるエネルギーを失ってしまうからです。また、同時にその補給も難しくなることが多いので、叫ぶべき時に叫ぶ力がないという悪循環が成立しやすく、大変危険です。
エネルギーを失い沈黙するしかなくてもできることは何か?と考えると、それはおそらく「祈り」になるのだと思います。祈るということは決して何もせずに何かに思いを馳せることではなく、常に私欲にとらわれない善き未来を思い描き、そのビジョンに素直に心を寄せることでしょう。人が再び立ち上がるために残された、人として生きるための最後の命綱とも言えるかもしれません。叫ぶ力がないときは、自らの祈りに心を合わせて日々を生きることが大切なのではないかと思います。つまり、良心ともいえるその祈りを失わないことが、次の未来を開くための礎になるということです。
この満月は、祈りと現実を結びつけることの大切さを改めて振り返る時にしたいものだと思います。星は常に教えを示しているだけです。その教えを受け取るのは私たちであり、受け取ってどうするかは私たちの手に委ねられていることです。