この記事では、占星術のツールをお持ちでない方でも、できるだけ簡単にリターンチャート(回帰図)を作成できる方法をご紹介していきます。
はじめに:リターンチャート(回帰図)とは?

占星術における「回帰(リターン)」とは、ある天体が「誕生時の黄経度数」まで戻ってくることを指します。
その瞬間をホロスコープチャートに描き表したのが「回帰図(リターンチャート)」です。
本ページでは、チャートの作成方法の解説に特化するため、詳細は割愛いたします。なお、本ページの最後で、関連ページをご紹介いたします。
Astro-Seek.comを使ってみよう
今回は「Astro-Seek.com」というサイトでの作成方法をご紹介します。
Astro-Seek.com について
主な特徴
- 無料で使えます。
- 言語 = すべて英語です。
- どちらかといえば中〜上級者向けです。
- 計算機能が大変優れており、豊富なメニューが揃っています。無料サイトの中では、ここでしかできないことも多いです。
- ユーザー登録してもしなくても、どちらでも使用できますが、登録すれば、自分が使いたい情報をサイト側に保存しておくことができます。
※この記事を書いている 2024年4月8日 時点ではユーザー登録システムが改修中なのか、新規登録できない状態になっていました。
リターンチャートが出せるページ
リターンチャートの計算ツールは、次のページにあります。
Planet Returns Natal Planet Revolutions
https://horoscopes.astro-seek.com/planet-revolutions-returns
このツールのポイント
- アカウントを作成しなくても使用できます。
- どの天体のリターンチャートを出したいのかを選ぶことができます。
- 生誕情報と、調査を開始したい年を入力すれば、その場でリターンチャートのリストが出せます。

重要な注意点
Google翻訳を走らせると一部画面のインターフェイスが表示されず、ツールが正常に使用できませんでした。原文表示のままでしか使用できないとお考えください。
使い方
ここでは、ジュピターリターンチャート(木星回帰図)を作成する様子を例に、使い方を解説していきます。
A.計算条件を指定する
まずは、先ほどご紹介したURLにアクセスし、計算条件を指定していきます。
https://horoscopes.astro-seek.com/planet-revolutions-returns
1.生誕情報の入力

[Birth chart]欄に、生誕情報を入力していきます。
- 英語圏のサイトなので、年月日は Day / Month / Year の順です。
- Birth city欄では、半角英数で近しい都市の名称を入力するか、Enter coordinates manuallyから詳細を開き、緯度・経度等を指定することもできます。
2.対象天体の指定

[Return of the Planet]欄で、対象天体を指定します。
ドロップダウンメニューで選択できます。
例:木星回帰図を調べたい場合は「Jupiter」
3.調査開始年の指定

[From Year]欄で、調査を開始したい年を指定します。
ドロップダウンメニューで選択できます。
例:2000年以降に成立するリターンを調べたい場合は「2000」を指定。木星の場合、生まれた年の10年後がオススメです。
4.リターンの瞬間を迎える場所の指定
[Current city for planet returns]欄は、対象天体のリターンを迎える場所を指定する項目です。もし生誕地と大きく異なる場所で迎えることになる場合は、ここを指定してみてください。
※ただし、調査対象期間の途中での移動は考慮されません。ここで指定した場所が全てのリターンリストに反映されることになりますので、基本はいじらなくてよいです。
5.計算実行

[Calculate returns]ボタンを押します。
■B.計算結果を見る
6.計算結果リストの確認
計算結果は12件のリストとして表示されます。

リストの構成
リストのタイトル

リストのタイトル部分には、調査対象天体の種類と位置が入ります。
リスト項目

- リターンの日時情報
- リターンチャートそのもののリンク
- ネイタルチャート × リターンチャートの2重円のリンク
7.チャートの選択・表示
調査したい日時の記載されたレコードにある、適切なチャートのリンクをクリックします。
リターンチャートそのものの場合
対象天体の入るハウスを確認したい場合は「リターンチャートそのもの」を表示させます。

対象天体がどのハウスに入っているかを確認するには

チャートの右側に表示されるリストから、対象天体のレコード(行)を探します。
当該レコードの右端に書かれた数値が、入っているハウスの番号です。
※例:スクリーンショットの例では第10ハウスに入っています。
ネイタルチャート × リターンチャートの2重円の場合
リターンの瞬間に、自分のネイタルチャート(出生図)の各所がどのような影響を受けていたのかを確認したい場合は「ネイタルチャート×リターンチャートの2重円」を表示させます。

内側が自分のネイタルチャート(出生図)、外側が選択したリターンチャートです。
関連するページ
西洋占星術におけるリターンチャート(回帰図)の概要についてまとめたページがあります。リターンチャートが持つ意味や、知識や技術的なことなどについて書いたものです。
他に、リターンチャートから実際にどんなことを読み取れるのか?について書き出したページもあります。
興味がある方は、参考にしてみてください。
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