2018年11月8日:蠍座の新月
恐れという感情は一生消えませんから、消えないことを悔やむ必要はありません。自分の中の大切な真実を、少しずつの言葉で表現してみましょう。自らの中から生み出す言葉は、真実への道筋をあなたの大切な人々やまだ見ぬ人々、そして誰よりあなた自身の心に刻み込むのです。
恐れという感情は一生消えませんから、消えないことを悔やむ必要はありません。自分の中の大切な真実を、少しずつの言葉で表現してみましょう。自らの中から生み出す言葉は、真実への道筋をあなたの大切な人々やまだ見ぬ人々、そして誰よりあなた自身の心に刻み込むのです。
「静観」ということも、時には必要になります。ただ、沈黙するのなら一度心を沈めて集中し、身体の奥深くまで届くように呼吸を整えてみるのもよいかもしれません。公正さと客観性を自己の中に取り戻すことは、自分をより高めるための道標になります。
「誰かの力になりたい」とか「誰かを助けてあげたい」という欲求は、ごく自然な物であり、純粋な愛情によって育まれた大切な芽です。その小さな芽が自分の中にあることを、ぜひ確かめてみてください。その想いを自分の中で大切に育んで欲しい ということが、この新月が人々の心に向けて届けようとしているメッセージであると私は思います。
今は人々の無意識の中に小さく佇んでいる「助けたい」という芽が育てば、少しずつ互いを支え合うことができる状況が増えていくでしょう。その道のりは遠くとも、これは人としての大切な欲求を育てることでもあります。所詮理想論であるとも言われると思いますが、人として忘れてはならないことのひとつですので、希望を棄てるべきではないとも思います。互いをいたわることができれば、互いの心の回復にも必ず役立つでしょう。
あなたがこれまで目指してきた自らの進化や発展の方向性や意義は、本当に意味や価値のあるものだったのか?今そこに少しでも疑問があるならば、じっくりと問い直してみてください。また、あなたがこれまで、自らの日常を侵食されないようにと考えて必死に遠ざけてきた世界があるならば、それこそが現実の大部分であるということを受け入れていく時なのかもしれません。あなたもまたこの混沌とした世界の中に生きているのです。
この時期天が人々に語ろうとしているのは「たとえ黙っていることを選択しても、抗う気持ちを捨てないで」ということ。それから逆に、決して想いを持て余して腐らないでということ。その想いを心の奥深くで感じきって昇華させ、前を向くための力に変換させるべきだということ。そして、自らの殻を破ってその力を全力で表現したとき、それは多くの人々の心と共鳴し、人間としての親愛の念を通い合わせられる世界を求める潮流となるということです。
どんより重い空気がはびこっているこんな時代でも、小さな時の移ろいの中で、時代を動かすための風が吹こうとしているタイミングはいくつもあるのだなと考えさせられます。今回の月相図で示されている流転を求める空気感は、たとえセンセーショナルな表れ方ではなくても、これから先の時間の中に少しずつ溶けて、染み渡っていくのでしょう。
蓄電期間を経ることで自らの願望も定まり、ひとつの到達点を目指す信念も揺るぎないものへとなっていくのだと思います。動き出すまでには時間がかかっても、一度動き始めれば怯まず進み続ける牡牛座の力を是非とも借り受けましょう。
人が成長するのは「欲求」があるからこそです。しかし、多くの人々は一体いつから「欲求」というもの自体を悪者だと思うようになってしまったのでしょうか?「欲求=自他の格差を望むもの」という価値観の刷り込みがうまく外れるといいですね。
激しく傷ついた心を癒すには、ときに苦しみの海の中に溺れ、涙を流す時間も必要です。しかし、そもそもその涙が必要な意味をよく理解することがもっと大切ではないかと思います。
今までに溜めてしまった涙を流したい時は、流しきることを心がけてみてください。流しきった後にしか拾い上げられない、「想いの種」が見つかるでしょう。
今回の新月は第10ハウスで起こります。第10ハウスは国家権力・政府・与党などを示すハウスであり、またアングルに直接関わる「アンギュラーハウス」でもあります。国民全体の関心が政府・与党への動向に集中するのではないかと思います。世界情勢も日本の社会自体も混迷を極める時代の只中で、あなたはどのような生き方を選択しますか?そしてどのような社会を築くことを望みますか?
強烈な射手座のステリウムと、もうすぐ山羊座へ移ろうとしている土星により、「見定めた理想に向かってブレずに突き進め」というとても強いメッセージを託されているように思います。