2018年4月16日:牡羊座の新月
人が成長するのは「欲求」があるからこそです。しかし、多くの人々は一体いつから「欲求」というもの自体を悪者だと思うようになってしまったのでしょうか?「欲求=自他の格差を望むもの」という価値観の刷り込みがうまく外れるといいですね。
「月相図」と呼ばれる新月時・満月時のホロスコープを解釈したものです。当サイトではマンデーン的解釈とともに、その解釈から生まれた詩を一緒に掲載しています。
人が成長するのは「欲求」があるからこそです。しかし、多くの人々は一体いつから「欲求」というもの自体を悪者だと思うようになってしまったのでしょうか?「欲求=自他の格差を望むもの」という価値観の刷り込みがうまく外れるといいですね。
フラストレーションになるということは、それだけ実現したい何かへの想いが強いということです。自分にとっての道が見つかるまで、もどかしさは自己鍛錬へのエネルギーに変えてしまうのも手だと思います。
激しく傷ついた心を癒すには、ときに苦しみの海の中に溺れ、涙を流す時間も必要です。しかし、そもそもその涙が必要な意味をよく理解することがもっと大切ではないかと思います。
今までに溜めてしまった涙を流したい時は、流しきることを心がけてみてください。流しきった後にしか拾い上げられない、「想いの種」が見つかるでしょう。
精神が不安定になっているときは、現実に足のついていない、一見壮大な精神世界の話題に溺れてしまったり、見えない脅威に過剰におびえたりしがちです。そのため、まずは、日々の生活の中にあるささやかな歓びをよく味わうことが大切であるように感じます。
もし自分の中に何らかの願望が眠っているならば、小さな声でもかわまないので外に出す練習をしてみてもよいと思います。自己表現の訓練を行うことは、今後の自立と精神の安定に役立つでしょう。
今回の新月は、「覚醒」のエネルギーがとくに強いと言えます。ただ、このエネルギーを本当の意味で使用できるのは、これまで現実から目を逸らさずに向き合い続けた人でしょう。現実での幾多のできごとや、そこに絡むたくさんの人、その人たちのそれぞれの想いを感じ汲み取ってこそ、はじめて導き出せる答えがあるはずです。
今回の月蝕図では全体的に、それぞれの理想に向かって皆が突き動かされ、それぞれの理想の表現に対して多大なエネルギーが注がれることを暗示していると思います。
政府も国民も、これから先の日本が、進歩的で開かれた社会へ生まれ変わることに対して理想を抱いていることはおそらく変わりないでしょう。その中身がどうであれ。この月蝕のころに見出された理想は、今後国民それぞれが進歩的で開かれた社会の実現を目指すための大切なビジョンになると思います。
今回の新月は第10ハウスで起こります。第10ハウスは国家権力・政府・与党などを示すハウスであり、またアングルに直接関わる「アンギュラーハウス」でもあります。国民全体の関心が政府・与党への動向に集中するのではないかと思います。世界情勢も日本の社会自体も混迷を極める時代の只中で、あなたはどのような生き方を選択しますか?そしてどのような社会を築くことを望みますか?
今回の満月では、火星・木星・海王星とともに見事なカイトを形成します。大半の天体が山羊座に集中し、いよいよこれまでに築かれてきた社会通念(山羊座)に強い焦点があたるときがやってきたことを知らせています。
現在定期的に書いている月相図(新月・満月)の解釈や詩につきまして、今後はマンデーンの解釈に基づくものに切り替えていこうと考えています。「現実に自分が生きる社会を見守る目を持ちたい」と思うことと、せっかく読み解くための技法なのだから、より良いあり方を考えることが、占星術師としての意義だろうと思うためです。
強烈な射手座のステリウムと、もうすぐ山羊座へ移ろうとしている土星により、「見定めた理想に向かってブレずに突き進め」というとても強いメッセージを託されているように思います。